■ [感謝]ごちそうさまでした
院生の方よりいただいたキノコのナメコをおいしいうちに食べきろうということで、うどん系がいいということになりました。家には、最近、西川研究室の卒業・修了旅行で静岡方面に行った院生さんよりおみやげでいただいた「ほうとう」があることを思い出しました。ということで「ほうとう」に決定。ナメコとほうとうを煮れば、とろみがでます。家内の実家の仙台には「おくづがけ」という 、あんかけのとろみのある汁があります。私は大好きで、仙台に帰省するとお姑さんに作ってもらいます。そこでの味のポイントは油麩 (お麩を油で揚げたもので、香ばしいお麩)です。それを入れることにしました。さらに、本日は魚を食べていないことに気づきました。そこで、先月に高知大学附属小学校によばれたとき、おみやげでもらった生節の真空パックが登場です。そこに、カボチャ等の野菜を入れて煮込みました。「ほうとう」を煮ると大きくなります。そのため、私はドンブリで3杯も食べてしまいました。しかし、おいしく、するりと食べられました。
■ [ウルウル]OBの実践
『先日、学級で「自分達の」調理実習を行いました。作りたいものが同じ者同士でグループをつくりました。一人で黙々と作る子もいれば、男女一緒にクッキーやケーキを作るグループ、男同士でのもんじゃ焼き、女の子同士でのパフェー、などなど。生ゴミ・燃えるゴミ係、流し場・コンロ・食器・床チェック係等、始めから終わりまでの役割分担も自分達で決めてあります。ゴミ袋の周りが汚れることもありません。ゴミが落ちていると各人が拾います。後始末もスムーズで、家庭科室が使い始めよりも綺麗になって終了しました。当然、それぞれの作り方や道具の置き場所を私に聞きに来る子は、一人もいません。会計報告を既に出しているグループが半数以上でした。(これまでにはないことでした。)
「先生、暇そうですね!」「うん、皆楽しそうですね。」「はい!」教室の隅に座っている私に、時々話しかけてくれます。またしばらくすると「先生、差し入れです。」それぞれが試食用に完成品を持ってきます。「旨いもんじゃ!(もんじゃ焼き)」「パティシエもびっくり!」等と、作品名と評価を黒板に書いていきます。そして途中で、「先生のお腹、閉店!」と書きました。当日私がしたことは、「ガスの元栓を開ける、包丁の入っている箱を開ける、座っている、食べる、雑談をする、最後に元栓・鍵を閉める」これだけでした。約110分間の実習でしたが、100分は、座って食べていました。これで全体の把握はできました。しかし、1学期はこうではありませんでした。トラブル続出で、皆と問題を整理していきました。頭の中が混乱している子がいると、トラブルが生じることが多いように感じます。そして子ども同士だとなかなか混乱した頭の中を整理することはできませんでした。此処が教師出番の1つでした。ただし1対1対応ではなく、全体の問題として整理していきました。次第に、子ども同士でも整理し合うことができるようになり、教師がしゃしゃり出ることは既にありません。
こんなことを振り返りながら、子ども達の様子を楽しく観ていました。』
来年、大学院に入学予定の人と、計画している研究があります。それは、西川研究室のOBを中心とした人の授業を丹念に分析することによって、我々の考える授業の姿を明らかにしたいと思っています。おそらく、一見、バラバラに見えるかも知れませんが、その中には一本背骨が入っていると思います。 それは、子どもの有能性を信るという背骨です。その背骨から、その人その人の個性にあった多様な授業が生まれます。先のメールを送ってくれたOBの授業も分析し、そのOBの実践のエッセンスを明らかにしたいと思います。