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2006-03-07

[]5分間 16:24 5分間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 5分間 - 西川純のメモ 5分間 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 上越教育大学兵庫教育大学鳴門教育大学岡山大学博士課程の連合を組んでいます。そのため、博士課程の会議兵庫教育大学大阪で行います。上越教育大学以外の大学の場合は、自宅から1時間強程度で到着しますが、上越教育大学の我々は6、7時間の旅です。そのため、どんな会議も1泊以上となります。

 明日は明後日の大阪会議のために出発します。今回の会議博士課程の修了判定の会議です。つまり、学位を出す、ということの最終判定の会議です。その会議で主査(つまり指導教員)が学生博士論文の内容と、それに対する論文口述審査過程を説明します。これは主査しか出来ないことですので、欠席できません。私も、その説明のために上越教育大学大学院入試(明日あります)の任務を解いていただいて(学習臨床コースの方々のご理解をいただいたこと、感謝しています)大阪出張します。

 さて、その説明なのですが、関係する方々から念押しをされることは「5分間」以内で説明せよと言うことです。それも質疑の時間を含めて。膨大な研究成果をまとめ上げた博士論文の内容と、それに対する論文口述審査過程を5分間以内で説明することなんて、冷静に考えれば無理です。でも、無理でもそれをやらねばなりません。たった5分間でも30人の博士課程の院生でかければ150分となります。遠方から来た関係者のことを考えれば、会議時間も延ばすわけにはいきません。それ故の5分間です。幸い、私の説明は11人目だそうです。私以前の10人の方の説明を聞きながら、どう説明をするべきかを学びたいと思います。

 さて、さて、以前のメモ(「初めての教授会」)に書いたように、給料と勤務時間で算定される私の時給は5000円です。その私が1泊二日拘束されるということは、8万円のお金をかけたということです。さらに、出張旅費を考えると10万円強の予算をかけている分けです。その最大の眼目が5分間の説明であるとすると、その説明は時給150万円の価値があるという計算になります。という馬鹿馬鹿しい計算を、「明日、出張だよ」と私が言うと、「いつ帰るの~?」と寂しげに言う息子の顔を見ながら考えました。