■ [愚痴]5分間
上越教育大学は兵庫教育大学、鳴門教育大学、岡山大学と博士課程の連合を組んでいます。そのため、博士課程の会議は兵庫教育大学か大阪で行います。上越教育大学以外の大学の場合は、自宅から1時間強程度で到着しますが、上越教育大学の我々は6、7時間の旅です。そのため、どんな会議も1泊以上となります。
明日は明後日の大阪の会議のために出発します。今回の会議は博士課程の修了判定の会議です。つまり、学位を出す、ということの最終判定の会議です。その会議で主査(つまり指導教員)が学生の博士論文の内容と、それに対する論文・口述の審査過程を説明します。これは主査しか出来ないことですので、欠席できません。私も、その説明のために上越教育大学の大学院入試(明日あります)の任務を解いていただいて(学習臨床コースの方々のご理解をいただいたこと、感謝しています)大阪に出張します。
さて、その説明なのですが、関係する方々から念押しをされることは「5分間」以内で説明せよと言うことです。それも質疑の時間を含めて。膨大な研究成果をまとめ上げた博士論文の内容と、それに対する論文・口述の審査過程を5分間以内で説明することなんて、冷静に考えれば無理です。でも、無理でもそれをやらねばなりません。たった5分間でも30人の博士課程の院生でかければ150分となります。遠方から来た関係者のことを考えれば、会議時間も延ばすわけにはいきません。それ故の5分間です。幸い、私の説明は11人目だそうです。私以前の10人の方の説明を聞きながら、どう説明をするべきかを学びたいと思います。
さて、さて、以前のメモ(「初めての教授会」)に書いたように、給料と勤務時間で算定される私の時給は5000円です。その私が1泊二日拘束されるということは、8万円のお金をかけたということです。さらに、出張旅費を考えると10万円強の予算をかけている分けです。その最大の眼目が5分間の説明であるとすると、その説明は時給150万円の価値があるという計算になります。という馬鹿馬鹿しい計算を、「明日、出張だよ」と私が言うと、「いつ帰るの~?」と寂しげに言う息子の顔を見ながら考えました。