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2011-01-04

[]先達の教え 17:04 先達の教え - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 先達の教え - 西川純のメモ 先達の教え - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の同志のメモ(http://bit.ly/igjzdM)を読んでメモりたくなりました。現在の公教育が成立して百年以上の歴史があります。歴史に名を刻む実践家はあまたいます。それらの人たちが生み出した「方法」は、読めば納得できるし、どう考えても有効と思えます。であれば、それを学び、実践したくなるのは当然です。

 『学び合い』だったらどうするか?それらの本を子どもに与えるのです。それが出来れば、『学び合い』です。え!?と思いますよね。説明します。

 それらの本は、もの凄いスーパーマン教師だけが実践できる本でしょうか?違いますよね。自らの実践に悩み、自信を持てない教師用です。つまり、その程度の先生でも読めるような本なんです。皆さんの子どもたち全員がその本を読み込むことは出来ません。それは確かです。でも、それを読める子どもは数人はいると思いませんか?

 その子たちが読み込んで、有効だと思えば使えばいいのです。(残念ながら、そのれらの多くは無効です。教師並みの子どもには有効なのですが、多くの子どもが悩んでいるのはそんなところではないからです)その子たちが、その内容を子どもの言葉に翻訳します。それらの知恵を全ての子どもが全て理解し覚える必要はありません。子ども集団の中に分散保存・処理されればいいのです。

 ま、パソコンでも膨大に繋げ並行処理すれば、スパコン並みのことも出来るという理屈と同じです。

 『学び合い』の同志の方だったら、『学び合い』スタートブックを教室においたら何が起こったかはご存じなはずです。あれは全ての本にも当てはまります。

 『学び合い』における子どもたちは、学習者と同時に教師なのです。そして、クラスにおける教師は、その教師集団を方向付け評価する校長の立ち位置です。さて、校長が一つの本を選び、その方法を強いたらどう思いますか?これは『学び合い』を「方法」として強いた場合も同じです。

 校長として是非にと思っても、方法を強いてはいけません。出来るのは、それらの方法があると言うことを知らせるのみです。むしろ、方法ではなく達成すべきことを明示し、それを厳しく評価するべきです。

 ちなみに西川ゼミでの私の指導は『学び合い』です。こちらは研究のプロです。学会誌に掲載されるレベルの研究であったら、お茶の子さいさいで出来ます。でも、私がゼミ生に求めるのはそのレベルではありません。

 それ故、そのことを教えることは例外中の例外です。それは、ゼミ生が「先生、無理です」と弱音を吐いたときです。そのとたんに、立て板に水のように、微に入り細に入り細かく研究方法を説明し、それから導き出される最低限の結果と、おそらく出るであろう結果を述べます。

そして、「私が言ったことの中に、君が全く知らなかったことがあるか?全て常識の範囲内で引き出せることではないか?では、研究できない理由を述べよ」と言います。

ゼミ生が一言も言えない状態になったあとで、「これは五十過ぎて研究者としては下り坂のオッサンが、今この瞬間に思いつけるレベルのことである。つまり、これは糞くだらないレベルである。君がこれ以上のことを思いつけないならば使っても良い。しかし、それから引き出される結果は、つまらん結果だ。それを乗り越えなさい。乗り越えられない理由を述べよ」と言います。それで終わりです。

 具体例を与えますが、私は常に、それ以上を求めています。つまり、先達の知恵は使えばいい、ただ、使い方が『学び合い』は違うと言うことです。

 なお、『学び合い』を考えとして求めるのは有りだと思います。なぜなら、一人も見捨てずに課題達成をせよと求めるのは当然ですから。

[]メール整理のお勧め 15:37 メール整理のお勧め - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - メール整理のお勧め - 西川純のメモ メール整理のお勧め - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な人にバラバラと提案しているのですが、まとめて書きたいと思います。

 色々な同志からのメールを管理するのですが、やたら多くのメールアドレスを使っている人がいると、いったいどこに送れば届くのかが分かりません。さらに、出先にいるかもしれないときに緊急のメールを送るために、4つのメールアドレスに送ったこともあります。これは難儀です。さらに、毎年のように携帯メールアドレスを変える方の場合、状態は悲惨なものです。

 以前、ある人から、職場を変える度にメールアドレスが変わると、それまでの付き合いが精算されるので良い、と聞きました。でも、私はそのようなタイプではありません。私は長く付き合えない人とは基本的に関係を持ちたいとは思いません。私が上越教育大学にいるから付き合う人は、私がどこにいようと付き合う人よりレベルの低い人です。それ故に、私は大学からいただいたメールアドレスを頑固に使わず、自分自身のドメインを購入して一生それと付き合おうとしています。もし、付き合いを精算したくなったらば、スパム設定をすれば良いだけのことです。わざわざアドレスを変えるのは損です。さらに、周りの人にも一手間求めることになります。

 では、どうしたか私はgmailをメインに使っています。私は自分のドメイン名をつくっているので表上は「iamjun.com」ですが、実態はgmailなんです(この理屈は、今回は省略します。ちょっとした設定の問題です。多くの人は、ドメイン名をつくる必要は無いと思いますので)。

 gmailを選んだ理由の第一は、クラウド上に保存されるからです。以前、私はコンピュータメールを使っていました。困るのは、複数のコンピュータを利用した場合、メール情報が複数に分散されます。一定期間ごとに一つにまとめなければなりません。これは手間です。でも、これを怠ると、以前のやりとりの一部が抜けてしまい、話が分からなくなります。下手すると大事なメールが無くなってしまうといことです。クラウド上のメールが壊れる可能性は皆無とは言いませんが、コンピュータのHDが修復不能になる可能性より低いことは確かです。

 二番目は、スパム対策が頭が良いんです。考えても見てください。世界中の膨大なgmailユーザーがスパムが来るとスパム報告をするのです。それらが瞬時に集約され、新たなスパムリストが形成されます。私の場合、最初に一定の設定を行った後、ちょこちょこと改良していますが、基本的にスパムは完全にシャットアウトできています。

 ではどうするか?

 gmailのアカウントを取りましょう。本屋に行けば、良い本があります。

 現在、使っているメールアドレスは、全てgmailに転送するようにするのです。これで来たメールは全てgmailに統合され、スパムチェックを受けます。そして、返信は全てgmailでやるのです。こんなことを1年も続けていれば、自然とgmailアドレス以外のアドレスでメールのやりとりをする人はいなくなります。「これからはgmailのアドレスに送ってね」とたまに返信すればさらに加速します。

 そして、コンピュータメールに来たメールをフィルターをかけて、携帯メールに転送設定をすれば、出先でもメールチェックが出来ます。なお、携帯の中には、コンピュータメールをスパムと判断するようにディフォルトでなっている場合もありますので、それを外す必要があります。

 そして、携帯に来るメールに関しても、これからはgmailのアドレスに送ってねと返信すれば、徐々に移行されます。最終的にはそのメールアドレスを長い桁数のランダムな文字列にすればスパムはほぼ回避できます。

 なお、スマートフォンだったら、gmailを直接操作できます。

 面倒と思われるかもしれませんが、やった方が絶対に楽になります。私は、gmailとドロップボックスというクラウドサービスによって、どれほど仕事が楽になったか分かりません。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080528/1211938449

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080420/1208684559