■ [不思議]私
私は二十年以上、大学教師をしています。学部生や大学院生がゼミ決定をするとき、最終的にどのゼミとどのゼミにするかを悩みます。悩むに足る悩みです。
私は私を客観的に評価できません。しかし、学生さん達は評価します。だから学生さん達が最終的にどのゼミとどのゼミで悩んだかで、私が学生さん達からどのように見られているかが分かります。
私が理科コースにいたとき、同じ理科教育の先生のゼミと私のゼミと悩む人は殆どいません。その代わりに、後に学長になった地学の先生と私のゼミを悩む人は比較的多いです。その先生の授業の展開、学生との接し方は私と近いと思います。
同様に、教職大学院において私のゼミとその先生のゼミを悩む人が多い先生がいます。ありとあらゆるところで、似ているな~っと思います。授業においても、求めてやっていたことも。そして、対人関係の気の使い方も(表現方法は違いますが)。
しかし、今年の学部2年生のゼミ選択の基準が今までとは変わっているようです。私が変わったのかな~。それとも、周りが変わったのかな~
■ [嬉しい]ゼミ生
今、2年生のゼミ配属が決まる時期です。様々な学生さんが面談にきます。ふと、私自身を思い出しました。
私は卒業研究でも、修士論文でも、お願いした先生から断られました。ま、当然でしょう。当時の私は両手に指輪をつけて、ヒゲを生やし、パイプを吹かし、絹の三つ揃いを着て幌付きジープを乗り回すような人でした。毎週東京に戻り、銀座や池袋で遊び回る人でした。
今の私も、当時の私のような学生さんがゼミに所属したいと希望されたら断るでしょう。しかし、私は絶対に石坂先生、小林先生に指導してもらいたかった。そのため、食い下がってなんとかゼミに所属することが出来ました。そして、その選択は正しかった。今の私があるのは、お二人のおかげです。