■ [大事なこと]考え方
『学び合い』以外であっても、授業方法とそれを生み出した考え方は常に一対なのです。ただ、多くの授業方法は、それを生み出した「考え方」を意識していないし、明文化していません。おそらく、明文化出来ないものも少なくないと思います。
例えば、私が高校教師で多用した面白実験の背景となる考え方は、「子どもはお客だ。目新しいもので引きつけなければ聞くわけない」という考え方が潜んでいます。面白実験を面白くするには、それを徹底して芸人にならねばなりません。しかし、結果として、子どもは「寄席のお客」になります。
■ [大事なこと]本体と影
何度も書いたことですが、『学び合い』は考え方であって授業方法ではありません。『学び合い』を一言で言えば「安易に人を見捨てるのは損」といいうことですし、「多様な人と折り合いをつけることは得」ということなのです。
現状の『学び合い』の授業方法は、それを教室で具現化する一つの現状です。今の姿は、5年前とは違っています。おそらく5年後には今を発展させたものになるはずです。授業方法だったら、他の授業方法と相対化できます。しかし、授業方法と考え方は別の次元なので相対化できません。
おそらく、学校レベルの『学び合い』が一般化し、複数の学校同士の『学び合い』や、学校が地域コミュニティ再生の核になるということが一般化する頃になると、授業方法ではないことがわかりやすくなるのだと思います。
だって、現状のどの授業方法でも結構です。それで学校連携を定常的に構築できるものがあるでしょうか?地域再生の核になるものがあるでしょうか?無いと思います。授業方法はクラスにしか使えないものなのです。
■ [業務連絡]新年会2
西川ゼミの新年会を下記の通り行います。詳細は申込者にご連絡いたします。ゼミ以外の方も歓迎します。『学び合い』って何?という方もどうぞ。また、日頃、ご苦労されている隠れキリシタンの方は、癒やしてあげますよ。http://goo.gl/YIcUO
■ [お誘い]群馬の会
今、全国で開かれている『学び合い』の会の中で、フォーラムの次に開かれたのが群馬の会です。今年も開かれます。詳細は以下のリンクをご覧下さい。
群馬の会の特徴は、子どもや保護者が発表することです。私の講演なんて、本当に霞むような素晴らしい発表をされています。そして、以前、この会で発表した子どもが、なんと大学生となり、私の後輩となっているそうです。その子ども(いや、今は、その人)にあえるそうです。楽しみです。
お誘いします。
追伸 もうそろそろ、『学び合い』で育った子どもが教員として巣立ってくれる時期が近づいているように思います。そのような方が待ち遠しい。同志の方は、是非、教員としての人生の幸せを子どもに教えて下さいね。高校の同志の方、皆さんの高校3年生の教え子は、4年後に教壇に立てます。よろしくお願いします。