■ [大事なこと]みんな
ある確信があります。事務と教員が馬鹿話をすることがとても大事です。私が勤めた高校はそうでした。小さい定時制ですが、事務職、用務、給食、教員、参加率100%の飲み会を毎回していました。警備の人は残念ながら参加できませんでしたが、普段はいっしょでした。それが普通と思っていた初任でした。
■ [大事なこと]お願い
今後の社会改革の鍵は教師が握っていると信じています。科学技術の進歩でもなく、政治改革でもなく、経済改革でもありません。また学校制度の改革ですらありません。そんなのを待っていたら「百年河清をまつ」ことになります。
次世代の多感な十数年間を預かっているのは教師です。どんな学校制度であっても、どんな管理体制であっても、最後は教師が握っています。少なくとも現在の日本はそれが可能です。
今の日本で地域コミュニティが一致するミッションは何でしょうか?おそらく、我が子、我が孫の成長を願うということが最も一致するミッションです。学校がそのミッションを掲げたら、地域コミュニティが再生します。つまり、教師は地域の大人も握っているのです。
全国の『学び合い』の同志の方に願いたい。そのレベルで志を持って頂きたい。自分のクラスの子どもを救う授業方法と考えないで下さい。あなたの教え子の来年、卒業後、大人になったときに彼らの幸せを願って下さい。そのために何をすべきかを考えて頂きたい。
当然、自分のクラスにとどまらず、自分の学校、自分の地域に視点が行くはずです。そうなれば授業論にはとどまりません。学校観や子ども観を拡大して適用しなければならないはずです。
もう一つ、悪しき選民主義に陥らないで下さい。自らの考えが正しいと信じることは良いことです。しかし、いらざる軋轢は避けましょう。したたかにやりましょう。自分の考えとは違う人であっても、人としては信じましょう。そして、考えの違うところをギリギリまで戦わせず、折り合いをつけられるところで折り合って下さい。玉砕は気持ちいいかも知れませんが、我が儘すぎます。(これは私自身が一番自戒すべきことです)
全ての人が、自分と同じようになる必要はありません。集団に多様性が無くなれば必ず死に至ります。最高の『学び合い』のクラスを創ったとしても、本当に『学び合い』を理解し、全力を注いでいるのはごく一部です。それでいいのです。寛容になりましょう。