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2013-02-03

[]医者 10:12 医者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 医者 - 西川純のメモ 医者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に対して批判される方は、良く、医療を例に挙げています。その多くは、「医者が患者に「なおしなさい、さあどうぞ」では直るわけない」というような論です。一見、正しい論のように思えます。しかし、違います。

 現状認識が違うのでしょう。まず、どの教科でも、どの学校段階のどの学年でも、大抵は、授業はクラスの成績中位(正確に言えば中の下)に合わせています。でしょ?そりゃ、指導主事訪問や研修会の時のようなときは「華」が必要なので上位層に合わせるかも知れませんが圧倒的な授業は成績中位層に合わせているはずです。

 日本は塾・予備校・通信教材が発達しています。保護者も高学歴化して、教員免許状を持っている人もいます。と、いうことで、授業でやっている程度のことは分かっている子どもは既に2割はいます。そしてかなりの子どもは教科書を読めば理解できるようになっているのです。

 つまり私から見ると今の学校を医療に置き換えると以下の通りです。

 世の中には、開業医も薬局も今の日本並みにあります。しかし、現状では風邪の診察も大学病院で受けなければならず、それ以外で診察してはいけないのです。そして大学病院でOKしたとき、開業医や薬局を利用できるのです。大学病院は全員を診察することは出来ません。そのため、比較的多くの人に有効だと思われる薬を一律に処方します。

 『学び合い』では軽症の切り傷は売薬で対応します。風邪レベルは開業医で対応します。そして、開業医では対応できないものは大学病院で対応します。開業医では問診を十分に行い、その人にあった薬を処方します。そして、診察を受けた人が風邪レベルか、大学病院レベルかを対応します。大学病院では開業医とネットワークで繋がっています。そして、問題があったときは開業医にアドバイスします。

 つまり、医者が患者に「なおしなさい、さあどうぞ」では直るわけない」の人との違いは、実は子ども達の中に開業医レベルの医者がいること、売薬は豊富にあることを認識しているか否かなのです。また、全ての患者が大学病院だけに集中すれば、一人一人への対応は出来ず、結局、問診無しで比較的多くの人に有効だと思われる薬を一律に処方しているという現状を認識しているか否かなのです。

 そして、大学病院が開業医に医療を任せず結果として上記のような医療をしていることと、大学病院が開業医に医療の一部を任せることと、どちらが「犯罪的」と認識しているかなのです。

[]分かる人 09:12 分かる人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 分かる人 - 西川純のメモ 分かる人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の分からない人の特徴として、教師がどうやったか、どうしなかった、で判断します。子どもを見ているようでも、それは「学習規律」がどうのこうのと言います。

 ところが『学び合い』の分かる人は、子どもに近づいて学習が成立しているか否かで判断します。http://goo.gl/CE7lM

 意識するか否かに関わらず、その人の教育観の違いです。

[]福島 09:01 福島 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福島 - 西川純のメモ 福島 - 西川純のメモ のブックマークコメント

保原小学校は震災の影響で校舎が使えなくなり、学年別に他の学校に間借りして授業を再開しました。しかし、震災が様々な面に影響しました。それを乗り越えるために『学び合い』を学校として取り組みました。2月8日に研究会があります。http://goo.gl/KEjNQ

 お読み頂ければ分かると思いますが、単学級の『学び合い』、同学年同士の合同『学び合い』、異学年『学び合い』の三種類が見られます。

 私は学校全体で『学び合い』をすることの凄い可能性を知っています。その鍵は、合同『学び合い』であり、異学年『学び合い』です。

 前日に『学び合い』の同志の飲み会があります。『学び合い』の仲間の会は、初対面でも直ぐに長年の仲間のように話せます。だって、多様な人と折り合いを付ける意味を子ども達に語っている人たちなのだから。初対面、大歓迎です。http://goo.gl/hHR9t

[]すみません 08:12 すみません - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - すみません - 西川純のメモ すみません - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3年前に『学び合い』の会での、『学び合い』で学んだ子どもの声です。多くの人に聞いて欲しい。最初は笑って聞いていた私は、後半は「すみません、すみません。力がなくてすみません」と号泣していました。あれからどれだけ進歩しただろう。あれから3年。一人の子は私の後輩(筑波大学)になりました。http://bit.ly/bkmnPE

[]群馬の会 05:56 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は群馬の会がありました。この会には、保護者と子どもが参加し、その人達と話せる。これは是非、他の『学び合い』の会でも広がったら良いと思っています。『学び合い』は子どもを有能と考えています。だから出来ることです。

 さて、昨日はスタートブックやステップアップでお世話になっている方が参加頂きました。そして、そこに参加した『学び合い』の同志の方と繋がりました。子育てで忙しいので、遠方にはなかなかいけませんが、順次、全国の仲間と繋がって欲しいと思っています。

 私が大好きなのは、私が何もしないのに、何故かうまくいくというのが大好きです。今のところ、大車輪で本を作っているのは、宅地開発をしているようなものです。私としては、その宅地に様々な家が建ち、様々な人が住んで欲しい。その中には、私から見て「?」というような人もです(ただし、「一人も見捨てない」ということは居住条件ですが)。多様性はどんな組織にも必要です。それを失えば、緩慢な死しかありませんから。

 今、『学び合い』という市場をつくろうとしています。さまざまなモデルハウスが本としてペイする市場をです。私が本を書かなくて良い状態が早く来ないかと願っています。いつそれが成り立つか、分かりません。しかし、2010年の9月にスタートブックを出した時より、格段に短い期間で達成できることは確信できるようになりました。