■ [嬉しい]読書
ゼミ生の読んでいる本を横目で見ていると、「うらやましいな~」っと思います。第一に今やるべきことではなく、役に立つか立たないかわからない本を読んでいます。そして、その本の量が多いのです。
私も小学校、中学校、高校、そして大学の時はそうでした。しかし、大学院の頃になると、直ぐに役に立つ本を読むようになりました。そして、結婚するようになると、読む本の量が激減しました。
何故だろうと思います。かつては自分のことをすればよかったのです。仕事がいかに忙しくとも、それを終われば自分の時間になります。しかし、結婚すればそうではなくなります。仕事を終えれば、家庭の仕事をしなければなりません。その合間を縫って、全国から来る質問メールに応えなければなりません。今は、殆ど「私」の時間はありません。
今、ブックオフに行って、老後に読みたい本を105円コーナーで探すのが楽しみです。その多くは、私が大学院前に読んでいた本です。表紙を見て、ページを開くと、思い出すことが少なくありません。読みたい、と思います。でも、そんな時間はありません。本当に本を楽しむためには、ま、2時間程度は集中できる時間が必要です。そんな時間は、遠方の出張の際の電車の中しか今はありません。
■ [大事なこと]指導教員
ま、私自身が出来なかったことですので、言える立場では無いですが・・・・
私の尊敬する大学人の先輩(のちに学長になりました)が、学部生に言ったことです。大学生になって決めなければならない3つのことです。それによれば、第一は、自分の進路、職業です。第二は、恋人であり、それは生涯の伴侶に繋がることです。そして第三は、指導教員です。
指導教員は第三番目ですが、これを過てば、2年間をどぶに捨てます。いや、捨てるだけでは無く、地獄の日々になります。さらに、職業選択を誤り、恋人さえ見いだせなくなります。恋人は三十年、四十年、五十年の連れ合いになります。指導教員はたった2年ですが、今後の人生において決定的な2年間の連れ合いになります。が、それを考えて、じっくりと決める人は多くありません。その人の看板、レッテルで選んでいるように思うのです。
大学院の学生さんとは、「入学前にやりたいことと修了時にやり遂げたことと一致していたとしたら、何も学んでいないことです。大学院で最初にやるべきことは、入学前には思いもつかないことが大事であることを学ぶことです。入学前にやりたいことをやるとしたら、そりゃ大学院に入る意味は無い。そんなことだったら時間を作れば、仕事の中で出来ること」と言います。が、ま、分かりません。
小学校、中学校、高校までは学習指導要領があります。だから、どんな人に学んでも最低限の共通性があります。しかし、大学、大学院の研究はそれがありません。人なのです。何故、その人のなしたことをじっくりと事前に調べないのか。進学する学校の情報を調べるエネルギーの半分も、指導教員のことを調べないのか、と思います。自分の賭ける2年間とはどれほどの価値があるのか・・・・。大学入試と同じで、ラベルで選ぶ人が大部分でしょうね。
ま、私自身が出来なかったことですので、言える立場では無いですが・・・・。
私は出来ませんでしたが、出来る人もいます。http://p.tl/ScH2