■ [う~ん]年
上越教育大学の名誉教授の規定によれば、教授として15年以上が目安となっています。もちろん、他大学の教授歴、准教授歴も一定の計算式で合算されます。今日、計算してみたら、16年でした。ということで名誉教授の資格があることが判明しました。あ~、年をとったな~と思います。
私も54歳です。定年まで11年。若いときに学部生として育てて、現職派遣院生としてゼミに所属している人もいます。これからもあるでしょう。でも、今、私の研究室に所属している学部生は現職派遣院生として受け入れることは無いでしょう。そのころには私が退職しているでしょう。
う~ん、と思いました。
■ [大事なこと]本音
『学び合い』が「一人も見捨てない」を掲げても、理想論、建前論だと思われます。残念です。見捨てられている子どもや教師がどれほど苦しんでいるかを分かっていない。そして、いつ、自分がそうなるか分からないことを理解していない。額面とおりに「一人も見捨てない」を自分のために求めています。
■ [大事なこと]健全な集団
我々は「駄目」な所に目が行きがちです。『学び合い』を実践していると、「何で~!」と『学び合い』を理解していない子ども、そして同僚に目が行きがちです。でも、そういう人がいることが健全なのです。
ゼミ生に良く語ることです。
日本の社会のあり方は、日本国憲法によって定まっています。とても大事です。でも、普段それを意識することはありません。でも、それが守られているのは、それが大事であると常に意識している人がいるからです。
もし、日本国憲法に反対する人がおらず、日本中の人々が「日本国憲法を守らねば」と常に意識している状態は非常に危険な状態だと思います。どこかのお国のような専制政治が行われているか、日本沈没みたいな危機的な状況下でなければ起こりえない。
また、賛成者と反対者だけで対立しているとしたら、意識的に対立をあおっている人がいて、感情的になっているのだと思います。
つまり、積極的な賛成者がいて、積極的な反対者がいて、そして大部分は中間というのが健全です。その中間がどのように考えるかによって次の姿が見えてきます。中間がどちらかに賛成に思えば、積極的な賛成者がより積極的になり、積極的な反対者が妥協することになります。
『学び合い』の理念である「一人も見捨てない」というものをどう思っているかに対しての代表的な意見が「正直うざいけど、自分がわからないときには助かる。」ということは、健全な集団であることを示します(http://www.kyoushi.jp/entries/1436)。そして、集団は「一人も見捨てない」という方向に進んでいることを意味しています。