■ [大事なこと]明るい図々しさ
最近では校長が研修旅行に来るのは、ごく普通になってしまいました。今までに数多くの校長先生が研修に来られ、自校に戻って学校体制の『学び合い』にトライされる方がいます。見た目がビックリの『学び合い』なのですから、反発される方、疑問を持たれる方が多いのは当然です。校長といえども、難儀する方がいても当然です。ところが、それを突破するような人がいます。それは校長ではなく、研究主任レベルで突破する方がいます。私は、そのような方々を多く知っています。そのような方々の特徴として、「明るい図々しさ」があると思います。
「やろう」と言っても、反発する声が聞こえると、気が萎えるのは当然です。ところが、「明るい図々しさ」のある方は、そんな声が聞こえても、意に介さず(としか見えないのですが)どんどん前に進みます。例えば、「無理」ということをその人に言っても、「大丈夫、大丈夫、あはははは」という聞き流します。周りの人は、あれよ、あれよ、というまにその人のペースに乗せられてしまうのです。
何故出来るのかな、と考えます。私の分析は、理科人的な思考方法をしているようです。つまり、非常に単純なのです。「良いんだから、良いんだ」、「だって、他に道は無いじゃないか」という至極単純なのです。普通の人だったら、「校内のあの人はこう思って、この人はこう思って・・・」と思案するところが、非常に少ないのです。もちろん、それを考えていると思うのですが、「良いんだから、なんとかなるさ、いつか分かるさ」と思うのです。
私の思考はきわめて理科人的な単純馬鹿です。『学び合い』の理論が非常にシンプルなのはそのせいだと思います。しかし、人がひとたび関わると、非常に複雑に考え、念には念を入れるという思考方法をします。ですので、「明るい図々しさ」のある方は、何で、そんな風に考えるのだろう、と考えます。おそらく、「人が好き」で性善説に立っているのだと思うのです。うらやましいな~っと思います。