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2014-03-14

[]学級崩壊 21:52 学級崩壊 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学級崩壊 - 西川純のメモ 学級崩壊 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 お叱りを恐れず書きます。

 小学校で学級崩壊をする教師の最も典型的な姿は、長年、低学年や特別支援学級の指導が多く、それが高学年担当になった場合です。担任後、1学期の後半ぐらいから問題が表面化します。

 低学年だったら、命令が効きます。しかし、高学年には説得と納得が必要です。もし、そのクラスに賢い子がいた場合、学級崩壊は起こります。

 実は低学年であっても、説得と納得は必要なのです。しかし、低学年だと、その重大さを気づかなくても従ってくれる。そのツケが大きく自らに戻ってくる。

 解決策は、子どもにも人権があることを理解し、説得と納得が必要であることを気づくことなのです。気づけば、解決出来ます。

[]教訓 21:45 教訓 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教訓 - 西川純のメモ 教訓 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最底辺学校で新採になって1週間で学びました。「人間関係が出来ていれば怒鳴らなくても従わせられる。逆に、人間関係が出来ていなければ怒鳴っても従わせられない」ということです。そして、「教師には強制的に子どもを従わせられる、何らの法的根拠を持っていないこと」も学びました。分かったときは、愕然として、動揺し、呆然としました。でも、それを乗り越えることによって今があります。

 今は、それを早い時期で学べて良かったと思います。

 可哀想なのは、中学校の先生です。この教訓を学ばずに、人間関係が出来ていれば怒鳴らなくて良いのに、怒鳴りまくっている学校にいる若い教師です。それが可能だと思い込んでいる。若いうちだったら、修正も効く。でも、その修正が効かない年齢になって気づいたとしたら・・・・・。その学校の文化が、一斉指導にせよ、その教師が怒鳴ることではなく、教材や話術によって乗り越える可能性の芽、人間関係によって乗り越える芽を摘み取ってしまっている。

 『学び合い』に合わない教師は、子どもを信じられない教師。でも、二種類ある。一方は、授業中、しわぶき一つしない静寂の中で授業が進行させる教師。もう一方は、話術と教材によって面白、おかしい授業をする教師。本質は同じ。でも、後者には可能性はある。でも、前者には可能性はない。今の時代、時限爆弾のように、前者の教師は反発を食らう。そして、それに対して対応策を持っていない。

 全国の学校で、前者の教師を見るたびに、末期患者を診ているような気持ちになります。

 ま、大きなお世話ですが。