■ [大事なこと]魔法の言葉
昨日の続きです。
社会人となった若い人が、よき先輩に出会い、社会での身の振り方を学ばなくなったのは、誰の責任かと言えば、そりゃ年長者です。だって、若手と年長者の関係を結ぶとき、最初の声がけは年長者からあるものですから。
でも職場の年齢バランスの崩壊から、それがうまく機能していない。そして、そのデメリットを受けているのは若手より年長者です。可哀想なことです。
そのような現状の職場において若い人が生き残る術があります。
十年弱まえに私のゼミを巣立ったある学生は、採用数年でほぼ全ての授業をフルの『学び合い』で実践しています。その人に「若いお前が、そんなことして周りからゴチャゴチャ言われない?」と聞きました。その学生は「大丈夫です」と断言しました。聞いて見ると秘訣があるそうです。その秘訣とは、先輩教師に色々と積極的に教えて貰うことです。極端なことを言えば、分かっていることでも教えて貰うのです。そして、「ありがとうございました」とお礼を言います。
教師は教えたいという人間の本能が強い人です。つまり、そのような人にとって「教えて下さい」という言葉は「仲良くしましょう」という言葉と同じなのです。その言葉を通して、自分が社会の中でどのように振る舞えばいいかを教えて貰える先輩を得ましょう。
追伸 先輩から社会での振る舞いを何度も語られているのに、それを理解せず「私は」と言い続ける愚かな若者もいます。残念ながら社会ではそれは見捨てられます。年長者が若者に声をかける理由は自分にとっての損得勘定なのです。少なくとも半年を超えるスパンでは。愚かな若者は見捨て、見込みある若者に声をかけます。社会における先輩は教師ではありません。