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2014-04-03

[]社会人の成長 21:32 社会人の成長 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 社会人の成長 - 西川純のメモ 社会人の成長 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校と社会は違います。一般の学校では社会での生き方を教えて貰えません。学校では「自分はこう思っていた」、「自分がこうやった」という「自分」だけで合理化が出来ます。少なくとも対教師はそれが出来ます。しかし、社会では「お前はこうやった」、「お前はこう思ったと、思った」のように相手は、自分の立場には立って貰えません。

 ところが、相手の気持ちは分かりません。そこで大事なのは、「お前はどう見られている」、「お前がやろうとしていることはどう見られている」ということを教えて貰える人を得られるか否かです。もし、そのような人がいない場合、「自分はこう思っていた」、「自分がこうやった」という論理で物事を今もすることになります。そして、「お前は」と評価される他者の評価を理解出来ず、攻撃し、そして自滅します。

 思い起こせば、私は恵まれていた。社会人になって多くの教えて貰える方々に恵まれた。そのおかげで、学力的に最底辺の学校で乗り越えられました。大学に就職してからお仕えしたボスは三人です。お三人とも、私おかわいがっていただきました。毎日、毎日、昨日あったことを語り、今日しようとすることを語りました。そのたびに、ニコニコしながら道を指し示していただきました。私は公私とも、一度もボスの悪口を言ったことはありません。そのようなボスに守られて今があります。

 振り返って、そのようなボスに恵まれていない人が多いことを可哀想と思います。そして、そのようなボスのアドバイスを得られず、「自分」という論理で社会を生きることによって「他人」に潰されるであろう未来を憂います。

 現状の社会だけではなく、『学び合い』であっても「自分」の論理をあからさまに出す人は潰されます。ということを学ぶ場を『学び合い』では相対的に多くしたいと思っています。

 これは『学び合い』を実践している我々も同じです。良き人に出会いましょう。そして、そうで無い人とも、「おりあい」をつけましょう。