■ [お誘い]魔法
私のゼミ生を御校に派遣します。一番大変なクラスをお任せ下さい。ただし、異学年をお任せ下さい。現場経験のない学生が2時間で魔法のように変えます。
ただし、ゼミ生は教員採用試験なので、2学期以降です。
旅費は出してく下さいね。
追伸 長野県に関しては予算が付きました。安く出来ます。
追伸 こんなことを言える教員養成系大学の教員がどれほどいるだろうか?
私は良い学生ではなく、子どもの人生を保証する教員を養成したいのです。
■ [嬉しい]舞台裏
本日は地元で中学校英語の『学び合い』の公開授業に行きました。その際、学部1年生もいっしょです。
その子は中学校で3年間『学び合い』を経験した子です。『学び合い』を学びに上越教育大学に入学しました。入試の小論文でも『学び合い』を書いたそうです。
入学式の後、私の部屋に遊びに来ました。さっそく本日の会を紹介したのです。
その子にとっては刺激的だったと思います。今まで学習者として『学び合い』に参加していたのが、教師の立場で参加したのです。そして、授業後の検討会で参加者が熱い話し合いをしているのを見たのです。いきなり、舞台裏を見たのです。きっと教師になりたいと、より強く思った日になったと思います。
■ [大事なこと]更新
「一人も見捨てないことが自分にとって得である」ことを語ります。そのため、今後の社会はどうなるかというヴィジョンを持たねばなりません。
これは子どもに対してばかりではなく、他ならない自分に対してもです。
「2030年 教師の仕事はこう変わる!」に書きましたが、これからの社会では職能の更新が頻繁になるし、劇的になります。今までのような同じ方向での蓄積ではないのです。何故なら、今までの職能がAIなどによって置き換えられてしまう時代だからです。
つまり、今までのような教材研究をコツコツつみあげるという職能形成はありえない。
でも、年長になればそれは辛い。
どうすればいいか?
発想を転換するのです。おそらく多くの人は職能は自分の頭の中にあると思っている。
違います。人と人との中に存在するのです。他の人の頭が自分の外付けハードディスクになるのです。これはホモサピエンスが昔からやっていたことです。
世の中には自分自身で職能更新をすべきだと書いている本もあります。いずれも天才に近い方々が書いておられる本です。でも、凡夫はまねすべきでないし、そもそも、まねできない。
時代がどんなに変化しても、年を取れば記憶が衰えるというハードウエア、協働して課題に解決するという基本OSというホモサピエンスの本性は変わりません。だから、それで新しい時代を生き抜くしかありません。この時必要なのは、「一人も見捨てないことが自分にとって得である」なのです。
追伸 だから、「2030年 教師の仕事はこう変わる!」を書いたのです。
■ [大事なこと]多様性
『学び合い』を実践している若い教師に対して、年長者が「唯一の方法はないよ」とアドバイスします。でも、唯一の方法がないことを最も理解しているのが『学び合い』です。
「この指導法がいいんです」、「この教材がいいんです」とおっしゃる方がいると、心の中で「誰にとって?」とつぶやく。おそらく、「子どもにとって良い指導法・教材」と言いたいんだろう。でも、子どもという子どもは一人もいない。一人一人が全く違う。例えば、学力的には、東大に進学するかもしれないと思われる子どもがいる一方、知的障害が疑われる子どももいる。その多様性は成績輪切りの高校ですらある。そんな多様な子どもに一つの指導法・教材がフィットするわけない。結局、「誰に対して?」の本当の応えは「自分(つまり教師)にとって」なんだろうな。
『学び合い』は子どもは多様であることを前提にしている。だから、一人一人に合った学び方を本人がオーダーメイドするしかないと思っています。本人がそれを出来ないならば、周りの子どもがそれをサポートする。何故なら、30人以上の子どもに対して一人の教師がそれをするのは不可能ですから。1校時を子どもの数で割れば自明です。
だから、方法は縛らず、達成すべきことを明示します。そして、子どもの活動の時間を最大限にします。そして、「一人も見捨てないことが自分にとって得である」ことを語ります。そのため、今後の社会はどうなるかというヴィジョンを持たねばなりません。それこそが教師の職能です。