■ [大事なこと]新発想
アルビン・トフラーの「第三の波」によれば、従前の世界は、「規格化」、「専門化」、「同時化」、「集中化」、「極大化」、「中央集権化」という共通の性質があります。そして、新たな時代は、それの対極である、「デファクトスタンダード」、「プロシューマ」、「24時間化」、「分散化」、「ミニチュア化」、「分権化」であるとしています。
願いは同じですが、カーン財団のやっていることは従前の方向性です。
やるべきは個々人、個々集団の勝って連です。そのプラットフォームをつくることです。限りなく制約を少なくして、かつ、やろうと思ったときのツールは用意して。
■ [大事なこと]意識転換
ネットサーフィンをしていると、ICTを本格導入した自治体で色々なトラブルが発生しているようです。でも、その多くを読んでいる限り、この問題の本質を捉えていないように感じます。
アルビン・トフラーの「第三の波」によれば、従前の世界は、「規格化」、「専門化」、「同時化」、「集中化」、「極大化」、「中央集権化」という共通の性質があります。そして、新たな時代は、それの対極である、「デファクトスタンダード」、「プロシューマ」、「24時間化」、「分散化」、「ミニチュア化」、「分権化」であるとしています。今から三十年前に読んだときには半信半疑でした。私の頭が旧時代だったのでしょう。でも、確実に彼の予言した世界は正しいと思っています。
ICTの導入は正しいし、当然です。しかし、導入の仕方が旧時代的です。新時代のツールが旧時代的に導入されているから問題が起こります。
ICTを導入するときに、一斉に、全員に、全学校に同じハードを配布しようと思います。そして、同じコンテンツを使わせようとします。そして、同時に使わせようとします。そこが問題の本質。
ようは全員に渡す必要も無いし、同じコンテンツを使う必要も無いし、同時に使わせる必要も無い。そもそも始終年がら年中使う必要も無い。使う必要があるときに、使いたいものを使えば良いのです。そうであれば子どもの人数分導入する必要もありません。同時に同じように使わなければネットのキャパを超えることも無い。
旧時代的な現代の一斉指導で使うから問題が起こる。「デファクトスタンダード」、「プロシューマ」、「24時間化」、「分散化」、「ミニチュア化」、「分権化」の『学び合い』だったら問題が起こらないのにな~。
私の学生時代、コンピュータを四十台を一つの教室に設置し、CAIを行おうとしました。でも、コンピュータ室は直ぐに誰も使わない部屋になりました。ちょっと前にも、電子黒板が一律に配布しました。でも、直ぐに電子黒板は学校の倉庫に山積みになりました。四十台のコンピュータを各教室に分散して配布すればいいのに。電子黒板なんて、学校に1台もあれば十分。足りなければ増やせばいいのに。でも、「規格化」、「専門化」、「同時化」、「集中化」、「極大化」、「中央集権化」の旧時代にはその発想がありません。