■ [親ばか]息子の成長
息子は14歳になっても、川の字になって寝ます。寝るときは私の話をねだり、私の枕を自分の枕にくっつけます。食後に私の膝でヨーグルトを食べるのを楽しみにしています。そして、お風呂ではエロい相談を私にします。まさか、そういう親子関係が出来るとは思いませんでした。
■ [大事なこと]先送り
『学び合い』を蛇蝎のように嫌う人の論理は私には分かります。かつての自分がそう思っていたから。では、どこが変わったか。その人たちは、今できることを積み上げれば良くなるだろうと思っているのです。私の場合は、子どもたちの生涯の幸せは何かを考え、それを実現するために、今、何をすべきかを考えます。悪いですが、子どもたちの生涯の幸せを考えるのを先送りするか、自分の問題と考えるかの違いです。
■ [大事なこと]不必要なもの
「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」を読みました。良い本ですね。ま、あそこで書かれていることは安易に一般化できるかどうか分からないけど、特別支援教育では何が本当にその子の将来に役に立つかを吟味することが大事ですね。その上で、出来るだけその子のやりたいことをやらせることは大事だな、と思いました。
■ [大事なこと]食堂
ある会社があり、そこには社員食堂がありました。社員食堂の目的は、美味しく健康にいい食事を供給するためです。会社の方では外部の有識者を集めてガイドラインを決めています。一日の食事に必要なカロリーや、最低限に含ませなければならない食材、逆に、含ませてはならない食材のガイドラインが決まっているのです。食堂ではそれをもとに食事を決めています。会社では社員に対して、基本的に食堂で食べるように求めました。
会社の補助があり料金も安めなのですが、社員の中には社員食堂に不満を持つ人が少なくありません。そして、社員食堂の改善を求める意見が起こりました。そこで会社は社員にアンケートを実施しようとしました。ところが社員食堂は大反対です。社員食堂の意見は以下の通りです。
そんなことしたら社員に気に入られようとして、味付けの濃いものになって健康に悪い。社員は料理のことなんて分かるわけない。社員がどんな食事が美味しいか、どんな食事が健康かを判断できるわけない。
という意見です。もっともな意見です。
しかし、「私たちの作った料理を黙って食べろ」でいいのでしょうか?味付けの濃い食事が健康にどんな影響があるかを社員に啓蒙すべきではないでしょうか?社員に食堂が何を考えて料理を作っているのかを啓蒙すべきなのではないでしょうか?
なによりも恐ろしいのは、もし社員食堂が評価を受けなければ、まずくて健康に悪い食事を作ってもそれが誰にも分からないのです。独裁者が自制心を維持することはほぼ不可能です。だから、民主国家では選挙というシステムが存在します。
私は正当に食事を判断できる社員を育て、社員食堂で食べるか外で食べるかを判断できるようにすべきだと思います。だって、その社員は家では自分で食事を作って食べているのですから。
十歩下がっても社員の意見を集約し、それを会社が判断すれば良いことだと思います。繰り返します。独裁者が自制心を維持することはほぼ不可能です。そして、社員にアンケートを拒否する社員食堂は独裁者になろうとしているのです。
『そんなことしたら社員に気に入られようとして、味付けの濃いものになって健康に悪い。社員は料理のことなんて分かるわけない。社員がどんな食事が美味しいか、どんな食事が健康かを判断できるわけない。』と言っている食堂をどう思われますか?
さて、会社を文部科学省、県教育委員会に置き換えて下さい。そして、社員食堂を教師に置き換え、食事を勉強に置き換えて下さい。そして社員を子どもに置き換えて下さい。
私は正しく判断できる子どもを育てられると考える教育の方が、子どもは判断できないことを前提にする教育よりも優れていると思っています。我々の仕事は子どもを大人にすることですから。