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2015-02-28

[]守る 22:27 守る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 守る - 西川純のメモ 守る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は四十代を超えたあたりから、毎年、上越教育大学をやめたいと強く思っています。理由は、守るべき人の重さが辛いからです。自分一人だったら、もう何もしなくても、だれからも文句を言われないだけの業績があります。だから、その誘惑を感じるのです。でも、守るべき人が無くなれば、生きる意味を失う。

 苦しみと幸せは、一対。難儀だな~

[]負けないで下さい。 22:06 負けないで下さい。 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 負けないで下さい。 - 西川純のメモ 負けないで下さい。 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は負けるのが大嫌いです。そして負けると凄く落ち込みます。だから、負けないように、負けないように、色々なことを考えて行動します。しかし、私と同じタイプなのに、勢いに任せてその配慮を怠る人がいます。気持ちは分かります。

 だから本でも、直でも何回も言います。

 『学び合い』を出さなくてもいい場面で出さないで下さい。

 分からない人を説得してはいけません。分かる人は、隠しても分かります。そして、そっと近づきます。

 ましてや、やりたくない人に強いてはいけません。あなたが弱い立場だったら、あなたをつぶしに来ます。あなたが強い立場だったら、味方を作ってあなたをつぶしに来ます。

 高邁な理想を言う前に、分かりやすい結果を出して下さい。分かりやすい結果も出せないならば、あなたの高邁な理想は実現不可能です。

 一人で解決しないで下さい。みんなで解決しましょう。

 そして、あなたが思っていること、そして、その結果として失敗すること、それら全ては先人が経験しています。そして、その経験を踏まえて、どうすれば良いかは分かっていて、本にちゃんと書いています。本の通りやれば、大成功は時間はかかりますが、大失敗は避けられます。

 負けて玉砕し、自己憐憫に浸る気持ちは分かります。しかし、その結果として被害を受ける子どものことを考えて下さい。管理者は多くの人を守らねばなりません。だから負けてはならないのです。もし、負けたら、しぶとく嵐をやり過ごし捲土重来を期さねばなりません。負けたと自分が思わない限り、負けません。一番嫌がられる敵とは、負けを認めず、しぶとく挑み続ける敵です。

 加えて、もう一つ。

 『学び合い』はテクニックではありません。テクニックであれば、他の様々なテクニックと併存可能です。が、違うのです。一人も見捨てたくない、それが自分の得になるという考え方です。

 力のある方であれば、大多数の子ども(管下の職員)を不幸にしません(ま、実は力のない人でも五十歩百歩なのですが)。しかし、一人も例外もなく不幸にしないには、一人では無理です。『学び合い』のテクニックがある程度分かった方の中で、これが分かっていない人もいます。『学び合い』のテクニックによって「まし」になります。でも、どこまでいっても「まし」レベルです。集団が一人も見捨てないことを自分の得であると理解した集団のすごさは別格なのです。『学び合い』はテクニックではありません、願いなのです。

 自分の授業をよくする、ではなく、教え子の一生涯の幸せを願い続ける、それが『学び合い』です。が、わかりにくいですが。

[]本を出すと言うこと 19:39 本を出すと言うこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本を出すと言うこと - 西川純のメモ 本を出すと言うこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は同志に本をドンドン出して欲しいと願っています。でも、そのことがどいうことかを分かって欲しいと願います。

 まず、出版社が本を出すということはどういうことかを説明します。

 一つの本を出すためには、出版社は約400万円以上のリスクを負うと言うことです。だから、初刷り二千五百部を売り切らなければなりません。

 そして、『学び合い』関係の本がこけると、それ以降の『学び合い』関係の本を出そうとする人の道を狭めるのです。

 だから、以下を心に聞いて下さい。

 第一に、本を本当に出版したいですか?

 つまり、もし、直ぐに企画が通らなくても、出そうとトライしつつけるつもりがありますか?

 第二に、出版社に損をさせないように、必死に販売努力をしますか?売るのは私の仕事ではない、は無責任です。

 第三に、販売努力の成果が現れないとき、具体的には2年間で初刷り2500部を売り切れなかったとき、500冊(75万円)ぐらいは買い取ることもありえると思えますか?

 世の中には、本を出す人がいます。その様な人は、以上のようなことを覚悟した人なのです。私もその一人です。

 もちろん、そうでない人もいます。その人は長年、様々なところで実践発表をして、編集者がリスク計算した人が声をかけられます。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20140423/1398202841