お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2017-10-22

[]深い学び 14:06 深い学び - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 深い学び - 西川純のメモ 深い学び - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は教科学習の深い学びを実現していないのではないか?という疑問を持たれます。もっともなことです。ただ、順序の問題です。私は全ての子どもが学習指導要領で定められた最低限のことを学んだ後でならば、深い学びを目指すべきでしょう。でも、そうでない状態で深い学びを目指せば、かなり歪になります。例えば、5人ぐらいの「素晴らしい発言」で進行する、「素晴らしい研究授業」など。

 クラス全員が学習指導要領で定められた最低限のことを学んだ後でならば、深い学びが全員の学びとなります。私は『学び合い』でそれを何度も見ています。

 一方、一人の例外もなく学習指導要領で定められた最低限をクリアーした従来型授業を直に見たことはありません。具体的には、業者テストで全員が80%をクリアーすることが定常化している、三十人以上のクラスです。そうでないならば、深い学びより前に、それを実現せねば、と私は思います。

[]千葉の会 12:46 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月9日に千葉で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/492973/

[]大阪の会 12:31 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月25日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/492949/

[]書籍 09:57 書籍 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 書籍 - 西川純のメモ 書籍 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今数えたら、現在流通している書籍は41冊、及び、電子書籍1冊あります。

 それを全部読んで下さい。まあ、自分の学校段階・教科に限れば約30冊です。

 私の本をお読みになった方だったら、お分かりだと思いますが、集中して読めば1日で読める本ばかりです。対話シリーズなら2時間以内に読める本もあります。それらを全部読むならば5万円から7万円かかります。が、読むべきだと思っています。

 理由は二つです。

 第一は、一つの本に盛り込めるテーマは一つだけだからです。

 本の価格を二千円以内にしないと買ってもらえません。その価格によってページ数が決まります。そして、出版社からは、その本単独で分かる本をつくるように求められています。結果として、他の本でも書いた、イントロダクションを含まなければなりません。結果的に、一つの本に盛り込めるテーマは一つだけになっています。逆に言えば、それが徹底しているので、私の本は読みやすくなっていると思います。

 私は抜けているテーマに関して、一冊、一冊書いています。従って、『学び合い』の全貌を理解してもらうためには全部を読む必要があるのです。

 第二は、「考え方」を理解するためです。

 『学び合い』をとりあえず実践するならば、5冊ぐらいを読めば出来ます。(逆に言えば、5冊を読まずにいたら、必ず成功するとはお約束できません)

 それは、「週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方」(東洋館)、「『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ」(東洋館)、「クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ」(学陽書房)、「みんなで取り組む『学び合い』入門」(明治図書)、「学力向上テクニック入門」(明治図書)です。

 それだけで95%のことに対応できます。

 しかし、5%の事に対応できません。それは自分で考えて答えを出すしかないのです。そのためには、テクニックレベルではなく「考え方」を理解する必要があります。

 みなさんも誰かを「○○という人だ」と理解していると思います。どうやって理解しましたか?頭をかち割って理解しているわけではありません。我々が見えるのは言葉、仕草、表情だと思います。それらから自分なりの「○○という人だ」というモデルを構築し、更新していると思います。それには数多くの言葉、仕草、表情が必要で、それらに一貫しているモデルを構築します。

 私の本の殆どは「今すぐ実践したい」と思っている人向けの本です。従って、そこには具体的なテクニックを書いています。私の本の場合、テクニックを説明する際、その理由を書いていますが分量は限られています。だから、多くの本を読んで、一貫するものを見いだす必要があるのです。

 携帯電話が広がった過程を思い出して下さい。

 最初は分かりやすいマニュアルはありません。携帯電話の会社の技術者のつくるマニュアル、従って素人には読みづらい本だけでした。でも、それを読み解いた人がいたから次があります。

 やがて利用者が増えてきて、書籍として成り立つようになりました。その結果、利用者が一気に増えました。

 では、今はどうでしょうか?本屋に行って下さい。昔より携帯電話の操作の本はグッと少なくなっていると思います。あるのは、アプリの紹介ではないでしょうか?では、多くの人はどうやって携帯電話を使っているのでしょうか?

 人に聞いています。携帯電話を使いこなす人がある一定以上になれば、人は書籍ではなく人に頼ります。

 さて、私のこの長い文章を最後まで読んでくれた、「あなた」へ

 すみませんが、あなたは書籍を読んで理解して下さい。そして、私が明治図書の対話シリーズで私が喋っていることを、周りの同僚に伝えて下さい。その同僚の十分の一ぐらいがあなたの担っている役割を受け継いでくれます。そして、九割の同僚は最後まで耳学問でしょう。

 それでいいのです。

 さて、これ(http://bit.ly/2yepzHe)を印刷して下さい。そして、現在流通している私の書籍の中で読んでいない本をチェックして下さい。そして全部読んで下さい。そういう役割なのです。お願いします。