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2018-01-22

[]山形の会 20:56 山形の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 山形の会 - 西川純のメモ 山形の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月10日に山形で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/504952/

[]質問する、問い返す 12:10 質問する、問い返す - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 質問する、問い返す - 西川純のメモ 質問する、問い返す - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「質問する、問い返す」(岩波ジュニア新書)を読みました。『学び合い』のことを丁寧に紹介していただき、嬉しかったです。ところで、取材を受けた群馬の実践者はどなたでしょうか?メールで教えて下さい。

[]誤解 06:55 誤解 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誤解 - 西川純のメモ 誤解 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 クラスによっては『学び合い』が上手くいく場合もあるが、上手くいかない場合があるのではないか、ということを言われることがあります。しかし、それは誤りです。少なくとも、「まし」になることは確かです。

 上記のようなことを言われる方の多くは特定の子どもを想定しています。そして、その子どもを「自分」が何とかしようと思い、失敗するから誤解します。私の本の通りにやれば、周りに積極的に関わろうとする子ども5人ぐらいは生まれます。その子が動けば、20人以上の子が準じた行動をします。その二十数人が教師の動かせない、「その子」を動かすのです。教師一人で動かすより、二十数人が動かす方が「まし」であることは断言できます。

 例外はあります。例えば、高等学校の選択科目です。そもそも集団に凝縮力が無い。この場合はどうしたらいいかは「高校教師のためのアクティブ・ラーニング」に書いてあります。

 あと時間がかかるのはアスペルガータイプですが、これも半年ぐらいで集団の中に包含することが出来ます。子どもの力で。ただ問題は保護者です。アスペルガータイプの子どもはクラスの子どもが何とかしますが、保護者は何とか出来ません。これは校長、同僚も同様です。これに関しても「みんなで取り組む『学び合い』入門」に書きました。

 ようは本を読み、その通りにすれば解決することなのです。特に、校長、同僚、保護者に関しては、問題が起こった後に手立てをしてもなかなか復帰が難しい。事前に、やるべきことをやれば問題が起こりにくくなります。

 繰り返しますが、全て本に書いてあります。私は日本中の方々からお悩み相談を受けますが、本に書いていないことを相談されることは、少なくともこの10年間で皆無です。それも97、8%は[週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方」(東洋館)、「『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ」(東洋館)、「クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ」(学陽書房)、「学力向上のテクニック入門」(明治図書)、「みんなで取り組む『学び合い』入門」(明治図書)の5冊に繰り返し書いていることです。

 ネットサーフィンし誤解に接すると、「あ~、読んでいないんだな~」と思います。

[]変化 06:03 変化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変化 - 西川純のメモ 変化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この数年、私との接触が皆無の『学び合い』実践者が激増していることを感じます。

 『学び合い』を本格的に発信しはじめたのは、2000年の「学び合う教室」(東洋館)でした。それから毎年、『学び合い』関係の本を出しましたが、そこには『学び合い』のテクニックを書いていません。『学び合い』における子どもと教師の言動を学術的に研究した成果を分かりやすくまとめたものです。それが2008年の「気になる子の指導に悩むあなたへ」(東洋館)まで続きます。

 この時代は、『学び合い』の授業テクニックを知りたければ、私に聞くしか無いのです。ということで、この頃は、日本中の『学び合い』実践者の全容をほぼ把握していました。逆に言えば、それぐらいの広がりでした。

 2010年に『学び合い』スタートブック(学陽書房)を発行しました。この本は、今までとは全く違うタイプの本です。今までは学術データを分かりやすく解説する本でしたが、スタートブックは完全な教師用図書です。そのため、一気にブレイクしました。しかし、この本は『学び合い』の凄さを伝えることが主で、細かいテクニックが書かれていません。

 この時代も、私は日本の『学び合い』実践者の全容をほぼ把握していたと思います。

 『学び合い』のテクニックを詳細に書いた最初の本は、2012年の『学び合い』ステップアップです。翌年、合同『学び合い』のテクニックを書いた『学び合い』ジャンプアップを出しました。これによって最低限の『学び合い』のテクニック本が揃いました。

 2014年の『学び合い』入門(明治図書)から怒濤の出版ラッシュ。周りから「月刊発行から週刊発行になった」とからかわれるほどのスピードで本が出ました。これも日本各地の同志の教員、学陽書房、明治図書、東洋館の出版社の同志の協力の賜です。さらに、三崎先生、水落先生、阿部先生も『学び合い』本も出版されるようになりました。これによって本を読み、その通りに実践さえすれば、確実に結果が出る、失敗しても復帰するという状態に持ち込めました。

 最近、ネットサーフィンしていると私が全く知らない『学び合い』実践者の情報発信をよく目にします。あとは局所的にでも臨界点である16%のキャズムを超えて欲しいと願います。これは本ではなく、各地の『学び合い』の会が出来ることです。よろしくお願いします。