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2015-03-31

[]年度末 20:50 年度末 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年度末 - 西川純のメモ 年度末 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度もばく進した。でも、やりたいことが多すぎる。やるべきことが多すぎる。そして、どうやって良いか分からないけどぶち破りたい壁が多すぎる。だから、来年度はもっとばく進しよう。

 大学院の後輩からの寄せ書きに、「西川さんは砂漠に洪水を起こす」と書いてあった。あれから三十年たった。また、大洪水を起こしてやるぞ。

 同志の皆さん、お願いします。いっしょにね。

[]追伸 09:21 追伸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追伸 - 西川純のメモ 追伸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ご自身が部活指導をやりたいと思われる方はそうするなとは申しません。でも、全員がそうせざるを得ない状況を何とか変えることには同意いただきたく存じます。若い世代を守ることです。つまり、「私はやる。やりたい。でも、若い人にそれを強いることはおかしい。社会体育との連携などのことを積極的に考えるべきだ。」と年長者が声高に叫んで欲しいのです。その方が部活指導で実績を上げている方ならば、なおさら説得力が増します。

[]法令 08:24 法令 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 法令 - 西川純のメモ 法令 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日に部活のことを書いたところ、多くの人に「いいね」を押していただきました。でも、もう一歩先に進んで法令を読まれましたか?

 そこにリンクを張った「教員の勤務時間管理、時間外勤務、適切な処遇の在り方(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/052/houkoku/08091011/003.htm)」を読まれましたか?また、その中にある「公立の義務教育諸学校等の教育職員を正規の勤務時間を超えて勤務させる場合等の基準を定める政令」(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15SE484.html)を読まれましたか?そこには「臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限る」と明記されています。従って、毎週ある休日の部活指導は、明確にアウトです。また、「部活」、「実習」の言葉が法令の中でどのように使われているか調べましたか?そして、部活動は教員の業務外であるという判決が出ていることを知っていますか?

 日本の国レベルの行政マンはものすごく有能です。ちゃんと考えています。上記の例で言えば、部活でどんなことがあっても国は責任に問われません。

 じゃあ誰が責任を負うか、上記を読まれれば分かるように校長が責任を負っているのです。そのことを中学校、高等学校の校長はどれほど分かっているのでしょうか?

 そして、特別手当を出している都道府県も責任は問われます。市町村の行政マンがそれを見逃すことはあっても、都道府県の行政マンがそれを見逃すとは思えません。おそらく国の政令に準拠し、部活動は社会体育と連携すべきだとか、休日シフトを考えろとか、通達を出していると思いますよ。きっと。

 つまり、校長「だけ」の責任になっているんです。

 もちろん、横並びでやっているときは、まだ大丈夫です。ところが、徐々に部活動の休日指導はやめるべきだという校長が増えてきたとします。ところが、その空気を読めず、自分の部活顧問経験を引きずって、管下の職員に求め続ける校長もいるでしょう。でも、はっと気づくと周りにそんな校長が殆どいなくなったとします。そのとき、その校長は県からも市からも、そして周りの校長からも糾弾されるのです。そのとき、「だって、前からそうだった」と言ったら、「あなた、法令や通達を読んでいなかったの?」と言われます。また、「私は命令はしていない、勝手にやったんだ」と言い張るかもしれません。ところが、そんなこと業界では通じるかもしれませんが、裁判では通じません。だって、学校として手当を出しており、その記録は残っているのですから。末期哀れです。

 一般の教諭の方々も法令は知るべきです。そして、やんわりと使いましょうね。公務員たるもの、何かあったら法令を調べる、それをくせにしましょう。ちなみに「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」(学陽書房)に書いたことです。

[]イジメ 05:50 イジメ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ - 西川純のメモ イジメ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 意外に知られてない、生物学的には当たり前のこと。

 動物園等のサル山ではボスザルの子どもは肥え太り、下位のサルの子どもは痩せます。が、自然状態ではそんなことは起こりません。理由は、下位のサルが群れから逃げられるからです。動物園という逃げられない状況に起こる「変」な現象です。

 動物の世界にイジメはありません。何故なら、それによってメリットはなく、デメリットが生じる危険性があるからです(窮鼠猫を噛む)。人間だって同じです。道ですれ違った人を殴りかかったり、暴言を吐く人はいません。

 では何故教室でイジメは起こるのか。もっと分かりやすい聞き方をすれば、イジメという生物学的には「変」な現象を起こさせるだけの影響力を持っているのは誰か?

 教師です。イジメは教師が起こさせている。

 『学び合い』では教師がグループを作りません。直接につくるばかりではなく、4人班をつくりなさいのような指示もしません。語るのは「一人見捨てるクラスは、二人目を見捨て、三人目を見捨て、四人目は自分かもしれない」のようなことです。

 班をつくらないと一人ぼっちの子どもが生まれることを心配します。でも、そのような子を班に入れれば、班の中で独りぼっちにさせます。そして、逃げられない状況の中でイジメが起こります。教師がすべきことは班をつくるのではなく、子どもたちが協力することのメリットを実感させることだと思います。

http://www.asahi.com/special/ijime/TKY201208140480.html