■ [大事なこと]戻るかも
一つは研究者としての心。抽象的で自分の頭の中でいくらでもコントロールする世界。比較的に他者と関わらなくていい世界。そして心が安らぐ世界。おそらく、私の本当の姿はこれです。
もう一つは教師としての心。それは高校教師時代の原体験によって形成されたものです。それを知ってしまった。
私は高校教師として挫折し、教師の心を封印し、研究し続けました。そして膨大な学術論文と多くの学会から賞をいただきました。そこでおずおずと教師の心の封印を解き始めました。そして今があります。
今、高校教師時代に願ったことの基本的な枠組みは分かりました。あとはそれを普遍化すること。それが目鼻がつきそうに思います。そうなれば、私の存在価値はなくなる。
■ [大事なこと]分かりました
多くの人には意味不明なこと。
イノベーター相手の仕事からアーリーアダプターの仕事にシフトするとき、その変化を感じました。
アーリーアダプター相手の仕事とアーリーマジョリティ相手の仕事は違うことはムーアの理論から知っています。しかし、事情はもっと複雑です。それが理解できると、先行する研修集団が変質する理由がよく分かります。
あることを始めるのはイノベーターです。イノベーターはオタクです。あることに拘り、様々な行動をします。そして、周りからは常識派と見なされているアーリーアダプターが一緒になります。アーリーアダプターは、見た目は違うように見えますが本質的にはイノベーターです。
アーリーマジョリティに市場を広げるとき、イノベーターは興味を失います。何故なら、アーリーマジョリティ用の商品はかつての商品を簡易化したものですから。数学者が物理学に興味がなく、科学者が工学に興味がないのと同じです。
もし、イノベーターやアーリーアダプターではなく、アーリーマジョリティが中心となって集団を維持しようとしたら固定的な組織を作ります。そして、形骸化し、集団を維持すること自体が目的となります。官製研修団体にありがちな末路です。
だからイノベーターやアーリーアダプターの方々に申します。お願いです。一緒にやって下さい。
最近の私のやっていることは私が変質しているように見えるかもしれません。でも、変質していません。理解の上でアーリーマジョリティに対応しているのです。私がやっているのは入門者用の手助けです。入門者を脱した方々への手助けは私は出来ません。実践しているみなさんだけが出来ることです。しかし、入門を脱した方にお願いです。入門を脱した今の実践が入門者にフィットしているとは限らないことをご理解下さい。剣道は素振り、テニスは壁打ちのように、先人が歩んだ基礎的な反復練習が大事であることを理解下さい。
全員がイノベーターやアーリーアダプターにはなれません。また、なるべきではない。でも日本の2割は必要です。その時の日本の実践は、イノベーターやアーリーアダプターが決めるのではなく、アーリーマジョリティとレイトマジュリティが決めます。
私は変質していません。3年たって、取り巻く状況が一段階進んだのです。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20120202/1328154649