■ [大事なこと]呆然

最近、高校の先生方の会で講演しました。その時の反応がいいのです。アクティブ・ラーニングのツボどころや、多くの人がしらない情報を話したときに、うなずくのです。だいたい5%ぐらいの人が。顔を見ると、あれね、という顔です。これには正直ホッとしました。アンテナの高い人は確実にいることが分かります。
私のアクティブ・ラーニング本では、私の書く黙示録の根拠となる文章が何かを明らかにしています。これらは公文書で公開されています。だから実際に読んで欲しい。そうすればアクティブ・ラーニングの全貌がよりよく分かります。
本日、ゼミ生から私がブログやFBに書いていることの真意を知りたいと聞きました。話し始めると概略でも15分ぐらいかかりますが語りました。最初は少子化とTPPのことからで始めました。彼らの質問にも丁寧に答えました。若い彼らはだんだんと虚脱状態になってきました。自分たちの突入する未来がどれほど激変するかが分かったからです。あるゼミ生が「知らなきゃよかった」と言ったので、「知らなきゃ大変なことになるでしょ。それに『学び合い』を知っている君たちは大丈夫だよ。」と言いました。でも大変な世の中に突入することを知って呆然としていたので、「どうせ変化しなければならないならば嫌々と逃げて対応が遅れるより、一歩先んじて変わる方が絶対にいいでしょ。」と言いました。頷きましたが、呆然としていました。
■ [大事なこと]アクティブ・ラーニング本

これからしばらくはアクティブ・ラーニング本を出します。その意図の第一は、アクティブ・ラーニングは今の延長上では駄目だということを周知させることです。人は変わりたくない。変わらなくていいという免罪符をほしがります。そして今出ているアクティブ・ラーニング本はその路線で進んでいます。それを変えなければならないと思っているからです。
第二に、何故、延長上では駄目かを高大接続改革プラン、そして、入試改革をからませて説明したいと思います。それによって文科省が今までとは違う本気度で取り組んでいることを分かってもらいたいです。ありとあらゆる施策を総動員しています。これは「生きる力」や「言語活動の充実」ではなかったことです。
これがこの夏の段階にやりたいことです。
それ以降にやりたいことは、新たな雇用社会との関係を明らかにして、入試レベルでは収まらないこと理解してもらいたいと思っています。今、子どもたちに与えている知識・技能は無駄になります。
今までの文部行政は牧歌的でした。少子化問題も小規模校の統合や廃校に影響するレベルで、教育内容に影響を与えるとは考えていません。しかし、今後は少子化問題やTPPが教育内容に影響を与えます。その影響がもっともシビアに行く経済・産業界から文部行政に圧力がかかります。今までの社会は、ようは3R`sを押さえてくればいいと思っていました。だから、高校や義務教育段階はご自由にやって下さいというスタンスで世間はほっておいてくれたのです。ところが、そんな余裕はなくなります。このレベルの内容と教科指導の具体を繋ぐ本は過去一冊も無かったと思います。
今後は不適格教員の排除が起こるでしょう。今の状態の教員は殆どが不適格要員になってしまいます。制度的な不適格教員の排除には時間がかかるかもしれません。しかし、保護者や子どもからの排除は目前です。だって、入試や雇用で被害を受けるのは彼らなのです。「深い読み」、「数理的な理解」という教師の間で通じる言葉は一笑に付されます。
しかし、正しく入試と雇用社会の変化を理解するならば、新たな未来が来ます。
本当に、黙示録と同じです。でも、分かって欲しいので、出来るだけマイルドな表現と、具体的な実践を絡ませながら書きます。