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2015-08-12

[]バブル 22:04 バブル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - バブル - 西川純のメモ バブル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 17世紀のオランダはチューリップが信じられないほど高値で取引されました。ところが1637年2月3日に大暴落が起こりました。

 バブルとは、もともと価値がそんなに無いことは薄々知っていたけど、既に投資した自分を合理化しているために皆で価値があると言い合うことによって成り立ちます。でも、価値の無いものは価値が無い。ある日、無理が利かなくなって、誰かが投げ売りをし始めれば一気に暴落します。

 偏差値60以下の非ジョブ型の「大卒」という価値も暴落する危険性があります。それを獲得するために生活費を含めて500万以上の投資をしている人が何十万人もいます。ある日、職業高校の学生より就職率が悪いことがテレビの特集に取り上げられたら、一気に暴落します。そのとたんに、今でも既知の事実を、さも新事実のように取り上げる番組が続くでしょう。そうなれば、バブル時に越後湯沢のマンションを買った人をバブル後の人がどう評価したかと同じことが起こります。

 大学人が何を言っていても、入学者は大卒がより高い収入の道だと信じて500万円以上の投資をしているのですから。それが幻想だと分かったら・・・

 だから、文科省はソフトランディングするように指導しているのだと私は理解しています。賢い管理職は、すでに布石を打っていますね。

[]タイトル 17:49 タイトル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - タイトル - 西川純のメモ タイトル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、仙台の大きな本屋に入って発見しました。私の本のタイトルに、もの凄~く似たタイトルの本が売っていました。そういえば一重カッコの「学び合い」もありました。遠目では見分けがつきませんね。微笑みます。

 教育書を出す人で二重カッコの『学び合い』を知らないという人はいないと思うのですが。ま、偶然なのでしょう。

 私だったら意識的に避けます。

追伸  その本屋さんの教育書のコーナーで平積みされている本の種類と、平積みされている『学び合い』の本の数を数えました。約1割が『学び合い』本でした。

[]お願い 15:24 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 県の高校教育課の方々、SSH、SGHの先生にお願いします。県の義務教育課、市町村教育委員会にアクティブ・ラーニングは大学入試で縛られていることを教えて下さい。義務教育が「やったふりのアクティブ・ラーニング」をすれば、つけが皆さんに回ってくるのですよ。

[]フリーエージェント 11:07 フリーエージェント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フリーエージェント - 西川純のメモ フリーエージェント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 企業内企業が今後の雇用の有力候補ですよね。アメリカの場合は、フリーエージェントが三千万人以上いるそうです。

 大学も定年を無くし、歩合制にする大学も生まれるでしょう。教育に関しては、履修者数を基にしてお金が支払われます。大学の名をたかめた社会貢献にお金が支払われます。上越教育大学でも競争的資金はありますが、あくまでも研究費です。何もしなくても人件費は得られます。固定的な人件費は無くなるのです。そして、得たお金から研究費等の賃貸料や光熱費がさっ引かれます。

 もし、そういうシステムになれば、私の給料は5倍ぐらいになりそうです。

 が、そういうシステムになれば、賢い大学人が一斉にその路線に沿った行動をするでしょう。そうなるとかなりキツいですね。でも、大学の授業改善や社会貢献は一気に進むでしょう。

 そんな大学出来ないかな~。そこに勤めるかどうかは分からないけど、どういう風になるか興味深い。

[]情報源 10:08 情報源 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 情報源 - 西川純のメモ 情報源 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の流れを読むには、教育再生実行会議の提言が一番、コンパクトで分かりやすい。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/

[]大学進学率 10:06 大学進学率 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学進学率 - 西川純のメモ 大学進学率 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本は少子高齢化社会のトップランナー。だから、手本とするものはない。大学人の自分の首を絞めることになるが、大学進学率を50%を20%ぐらいにするべきではないかと思う。そして、そのうちの半分は医学部や教育学部のようにジョブがハッキリしているものにする。大学減らす代わりに、専門学校や職業科高等学校を充実すべき。そうすれば少子化も改善できる。大学進学率が上がると、人口が増加率が下がることは人口学の定説。ま、学問を出さなくても、大学には金がかかり、何人も子どもを進学させられないから子どもの数を抑制するから。

 同時に、腕のいい職人はカッコイイという了解が社会に生まれねば。

[]特別な支援を必要とする子 08:51 特別な支援を必要とする子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特別な支援を必要とする子 - 西川純のメモ 特別な支援を必要とする子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「特別な支援を必要とする子」がどんどん増えています。文科省の統計の割合によれば、日本人全体の中で東北全県の人口が「特別な支援を必要とする子」及びそれが大人になった人なのです。生物の特性が正規分布することを考えれば、その数倍はグレーゾーンの子ということになります。多すぎますよね。さらに、その数は年々増えています。生物の特性が1世代レベルで変わるわけありません。

 「特別な支援を必要とする子」が増えているのではありません。文科省の「特別な支援を必要とする子」の分類基準をご存じですか?結局、煎じ詰めると、「大変な子」なのです。だから、同じ子どもであっても、昔は「面白い子」、「ユニークな子」と分類された子が「大変な子」に分類され、特別支援学級に隔離されているのです。

 では、何故そうなっているのか?職員室の教育力が低下し、一人一人の教師の耐性が低くなっています。そして、その原因は職員室の年齢バランスの崩壊だと思います。

 子どもたち全員が、その本性を出し、全員が「面白い子」、「ユニークな子」となれるようにしたいと願います。子どもたち全員が「特別な支援を必要とする子」なのです。

 http://goo.gl/5FayhL

 http://goo.gl/Dsh4oi

[]仙台 07:44 仙台 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙台 - 西川純のメモ 仙台 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は仙台で『学び合い』の会があった。嬉しかった。理由は参加者の一人として参加できる会だから。何故なら、自分がフェードアウト出来る日が近づいていることを感じられるから。今、急激に裾野が広がっていることを感じます。

[]広げて 07:44 広げて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広げて - 西川純のメモ 広げて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 拡散希望です(私がこれを書くことは殆ど無いと思います。その私が願います)

 案の定、「アクティブ・ラーニングのやったふり」をしようとする地方教育委員会の動きがはじまりました。アクティブ・ラーニングの真逆の教育をアクティブ・ラーニングだと権威づけるスタンダードとかモデルとかを作成しようとしています。悪気はありません、教育委員会は自分が変わることを嫌がる大部分の教員の利害を代表していますから。しかし、残念ながら日本の利害を代表していない。そして、教え子の利害を代表していない。

 それによって「生きる力」、「総合的な学習の時間」、「言語活動の充実」を骨抜きにして、今、「道徳の教科化」を骨抜きにしようとしています。だから文科省は大学入試で縛ってきています。ところが行政の義務教育担当者はそれを理解していない。いや、行政の高校教育担当者も理解していない人もまだいるぐらいですから仕方がない。少なくとも、その背景に日本の新たな雇用社会の変化があることを理解していない。地方教育委員会は学習指導要領の美辞麗句レベルで物事を考えています。

 教育委員会がいくら何を言っても、無意味なのです。教育委員会には大学入試を云々する権限はありません。それは高校教育に影響を与え、高校入試に影響を与え、それは義務教育に影響を与えます。

 今後の大学入試制度が今、政治闘争の場になっています。でも、保守派の人は理解していない。そこで何が決まったとしても、社会はアクティブ・ラーニングの能力を持つ人しか採用しません。つまり、仮にやったふりをする大学がいたとしても、その大学の卒業生は路頭に迷うのです。

 やがて分かるでしょう。しかし、可哀想なのは自分が変わりたくないという教員の利害を代表としている教育委員会・大学の犠牲者が、過渡的に大量に生み出されることです。そして、気づくと取締役は外国人に占められている企業ばかりの日本になってしまう。

 これを避けるために何が出来るか?それは、より多くの人に「コップの中の嵐」ではないことを知ってもらうことです。行政や校長レベルは当然ですが、保護者の方々にも伝えて欲しい。特に、義務教育の教師の方にお願いします。保護者に伝えて下さい。

 私は焦りまくって、アクティブ・ラーニング本を出しました。何故なら世にあるアクティブ・ラーニング本は「アクティブ・ラーニングのやったふり」を合理化する免罪符になっているのです。「アクティブ・ラーニングのやったふり」では、一流大学に合格できません。就職できません。それが分かっていない。今、教師の世界で流れているアクティブ・ラーニングの情報は言葉遊びのレベルが大部分です。

 私は現状を正しく理解してもらうために、同志の方々へのツールとしてアクティブ・ラーニング本を用意しました。保護者は教師よりすんなり受け入れます。何故なら変わらなくていいからです。三十数人の保護者の中で三人が読めばいいです。その人達からママ友ネットワークで広がります。自分が変わりたくないという教員の利害を代表としている教育委員会を出来るだけ早く変える力を持っているのは保護者です。

追伸 プレジデントファミリーの4月号をお読み下さい。アンテナの高い保護者は日本の教育を見捨てて海外で子どもを育てようとしています。おそらく、それが一番、東大に受からせるいい方法です。しかし、それを可能な家庭は殆どいません。エリートがエリートを再生産するシステムが構築されようとしているのです。

追伸 教育行政の高校教育課の方々にお願いします。義務教育課に教えて下さい。つけが自分たちに回ってくるのですよ。