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2016-10-07

[]宇宙語 22:09 宇宙語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 宇宙語 - 西川純のメモ 宇宙語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私にとっては当然のことを話しているつもりなのですが、ゼミ生から「先生は宇宙語を喋っている」と言われることがあります。

 本日、越後『学び合い』の会の懇親会が終わってから、明日の講演をお願いしている校長と二人だけで二次会をしました。校長先生が語ることは私にとっては至極当然なのですが、多くの人には宇宙語と思える話を聞きました。とても気持ちいい。そして、私と違って、宇宙語を実現する手立てが綿密です。だから、いくら聞いても興味が尽きない。

 楽しかった。

 ということで、明日の講演会を聞かれる方は「得」です。

[]不易流行 14:53 不易流行 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不易流行 - 西川純のメモ 不易流行 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不易流行という言葉があります。

 古くからあるものを維持するためには、常に新しきものを吸収する必要があるという意味です。学校教育を維持するためには、あらたなものを吸収する必要があり、その一つがアクティブ・ラーニングだと位置づけられます。

 が、不易とは何でしょう?おそらく、今の授業だと多くの方は思っています。そして流行はアクティブ・ラーニングです。でも私は逆だと思っています。頭に浮かべる範囲を200年ぐらいに、そして、学校ということに限定するならば、それは正しい。しかし、人類の歴史のレベルで考えれば、アクティブ・ラーニングの方が不易です。そして、現在においても、学校教育以外の教育の場(例えば職員室)はアクティブ・ラーニングなのです。

 人類の歴史の中で身分制度が崩壊し、一時的に受け入れたのが一斉指導です。しかし、状況が変わったから自然な方に戻す。と私は思っています。

[]諸情報 07:20 諸情報 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 諸情報 - 西川純のメモ 諸情報 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この2年間、色々な情報がまことしやかに私の耳に入ります。典型的なのは「文部科学省はアクティブ・ラーニングという言葉を使わなくなる」というものです。私は苦笑します。私はアクティブ・ラーニングというタイトルの本をいくつも出しています。ところが、それを引っ込められたら、ハシゴを外されるものです。だから心配される方が私に連絡してくれます。私は大丈夫ですと申すのですが、なかなか納得してもらえません。そりゃそうです。その人たちの情報ソースは文部科学省の委員や、文部科学省の人たちなのですから。地方大学の教員である私より遙かに信頼性が高い。

 しかし、冷静に考えてみればバカな話です。文部科学大臣が新学習指導要領の諮問でキーワードで使った言葉が、「あれ、なしね」なんて出来るわけありません。さらに、アクティブ・ラーニングという言葉は高等教育局マターの答申で既に使っている言葉であり、それは教育再生実行会議でも使われている言葉です。初等中等局でなんとかできる言葉ではありません。

 私にとっては、そんなレベルのことを理解できない委員や文部科学省の人(末端でしょうね)もいることに、組織人として純粋に驚きました。(もちろん、伝聞なので本当でないかもしれません)結局、「いわゆるアクティブ・ラーニング」や「アクティブ・ラーニングの視点」のように微妙にずらしていますが、捨てることは出来ません。

 結局、今自分が扱っているものが宇宙の全てだと思い込んでいるのでしょう。だから、とんちんかんな誤解が生じる。自分が扱っていることの、上の次元、その上の次元を理解しないと、些細なことが大げさになり、大事なポイントを見逃してしまう。

 我田引水ですが、だから、私の本では大きな図を提示しているのです。一見、「なにやればいいの?」と思われている方にはまどろっこしいかもしれませんが、「なにやればいいの?」を誤りなく判断するにはそれが必要なのです。

[]学術 07:20 学術 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学術 - 西川純のメモ 学術 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』のは徹頭徹尾、実証的データに基づく学術に裏打ちされていますと何度も書いています。おそらく、全国的に展開されている実践の中で、そのような実践は『学び合い』のみと自負しています。(怒られそうですが)

 希に「どのように学術に基礎づけられているの?」と疑問にお持ちになる方がいます。その場合は、例えば私の業績一覧(http://bit.ly/2dwn7Rd)を紹介して、それを順にお読みくださいと言います。まあ、ビビりますよね。

 昔に東洋館出版から出していた本にはそのあたりを引用していましたが、最近は実践に重きを置いているので、それが割愛しています。

 が、もし、「どのように学術に基礎づけられているの?」という方のために二つの本を紹介します。後者は理科と銘打っていますが、理科以外の方にも「直接」関わるものです。例えば、『学び合い』では何故グループを構成しないのでしょうか?ちゃんと意味があります。だから、『学び合い』入門者はグループを作りますが、そうすると問題が起こるのです。読むと、「なるほど、そこまで調べた結果が『学び合い』なのか」ということが分かります。

西川純(2016.8)『学び合い』の手引き・ルーツ&考え方編、明治図書

西川純(2014.4):理科だから出来る本当の「言語活動」、東洋館出版社