■ [大事なこと]非連続

『学び合い』を学校で取り入れるとき、全面的に変えることに拒否感を持つのは当然です。
だから、週1の合同『学び合い』からのアクティブ・ラーニングを提案しています。ただし、それではいつまでたっても本質的なアクティブ・ラーニングにはなりません。本質的なアクティブ・ラーニングになるためには、子どもを成長した子どもにするという発想ではなく子どもを大人にするという発想が必要です。そのためには子ども達を信じなければなりません。そして、認知的のみならず倫理的、社会的能力を含んだ汎用的能力に育てるためには、教科内容を教えるという発想から、大人社会で必要なのは何かを考える発想が必要です。つまり、子ども観、学校観の獲得が必要です。もし、その発想に転換できたならば、『学び合い』になっています。
多くの先生方は、今までの授業、つまり一斉指導の上に『学び合い』を付け加えてアクティブ・ラーニングにしようとしています。しかし、それは不可能です。ある段階で発想を転換し、『学び合い』の上に一斉指導を付け加える授業にしなければなりません。
が、発想の転換には、子どもの姿を実感する必要があります。だから週1の合同『学び合い』があります。(3月に超ノウハウ本を出します)。
Kさんのブログを読んで上記を感じました。ま、これは『学び合い』を実践して1年ぐらいたたないとわからないことです。
■ [大事なこと]富

トフラーの予言がどんどん当たっている。
私が第三の波を最初に読んだ時は大学院の1年の時です。
その当時は、そんなになるのか疑問でした。
その過程の中で、新たな富が創出されています。
いや、創出されているのに、その価値を理解していない。
我が家には数多くの記念日があり、家族で祝います。
多くの人は笑います。
富とはなんだか、分からないのだと思います。
他者との比較、希少性に基づく富ではなく、
他者と比較できない、個性的なものに価値を見いだすのが今後の富です。
自由に映像を楽しむ。これは富です。
■ [大事なこと]次

私は「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。」というドラッカーの言葉が大好きです。
昨年の当初は受験を切り口に警鐘を鳴らしました。その頃は「先生はアクティブ・ラーニングの流れは大変だとおっしゃいますが、指導主事からは今までの実践で大丈夫ですと言われています」という義務教育の先生は少なくなかったように思います。夏からアクティブ・ラーニング本を出しました。その頃から雇用社会の変化を切り口に警鐘を鳴らしました。そして、今、それが本として出し始めています。
気のせいか、「今までの実践でいいんです」とはいいづらい環境が生まれつつあるように感じます。自画自賛ですが、私の本があれだけ売れたのですから、現実を知ってしまった人が増えたためだと思います。そして、私と同様の論調での情報発信をする方も生まれつつある。
そうなれば、「どうやればいいの?」にシフトします。そこで3月以降はバリバリのノウハウ本「群」を出す予定です。その準備は完了しています。
私の頭の中では今年度の後半、及び来年度の前半に何をするかです。アイディアはあります。しかし、これを実現するには、腰の据わった教育行政の長、長期展望の出来る私学経営者との繋がりが必要です。
さて、どうなることか。
■ [大事なこと]次2

若い教師が『学び合い』にトライし悩むことは、100%私の本にちゃんと書いてあります。だから、聞いたり、読んだりしていると、「でも、あそこにちゃんと書いてあるじゃない」と思います。が、しかたありません。人は人です。
基本的なノウハウは全て書ききったと思っています。だから、そこから先は、現実の教室の中にいる先生方にバトンタッチしたいと思っています。先だっての群馬の会で青木さんが「我々の本が、学校現場の教師だけで書いた最初で唯一の『学び合い』本です」と誇っていました。その通りです。今後は、その方向にシフトさせたいと願っています。
しかし、書籍の出来ることはありますが、出来ないこともあります。
これから『学び合い』をトライする人への最大のサポートは、裾野を広げることだと思います。
これに対しても希望を持っています。日本中の様々な人たちが、自由に会を開き、生のコミュニケーションによって伝えてくれています。