■ [大事なこと]今なら間に合う

何度か書きましたが、死に直面した患者がどのような行動をするかという研究したロスの「悲嘆の五段階説」というのは面白いです。
第一段階は、その存在を否認し、たいしたことはないと無視します。第二段階は、怒りで攻撃的になります。第三段階は取引です。第四段階は抑鬱です。そして第五段階が受容です。
教員養成系大学の置かれている状況は壊滅的に大変です。おそらく、戦後最悪と言えるでしょう。その布石は全て公開されています。しかし、私の勤務する大学の先生方の多くはそれを知りません。教員定員が多くの大学の学部の2倍ありますので余裕があるからでしょう。実にのんびりしています。
管理職も様々に情報を流していますが、その情報の中の自分にとって都合の良い情報をつまみ食いして安心します。第一段階です。
本日の会議で、今の状況がハッキリしました。そのため第二段階に移行しています(まあ、大部分の方は第一段階ですが)。しかし、第二段階に移行することによって、流される情報をしっかり吟味するようになるでしょう。そして、現状を維持するための論理を組み立てようとするでしょう。第三段階です。しかし、それらは受け入れられません。自分たちの手の届かないところで、もう既に決まったことなのですから。そうなると諦めるでしょう。第四段階です。
周りの状況を変える取引、今の自分を受け入れさせる取引は無駄です。しかし、現実的な取引を続けて欲しいと思います。今だったら、自分を変える取引は可能です。その取引によって生き残る人が一人でも多いことを願います。