■ [大事なこと]理論と実践
優れた実践家には理論があり、実践があります。だから、子どもたちは安心できます。つまり、「こうすればいいんだ」という予想が成立しているからです。しかし、それが言語化できるか、といえば話は別です。
例えば、結婚式に参加したとき、ハプニングが起こったとき、とっさに行動をします。その行動に対して「さすがだな~」という評価、「あれはないよな」という評価、これは参加者でおおかたは一致しています。それは、参観者は日本の祝儀においてどのように行動すべきかという汎用的な理論があるからです。そして、その理論に基づき行動する別な状況(でも基本的に構造が同じ)での行動例を知っているからです。が、それを事前に説明できるかといえば、言えません。まあ、「だって、あたりまえでしょ」と表現するでしょう。
仮にそれを表現しようとすると、並列の箇条書きになります。おそらく、その手の本は世の中にあります。その1つを読むと「なるほど」と思えます。が、実際の場面はそれらが複合しています。だから、どれを優先するかを判断しなければなりません。箇条書きではそれが出来ない。
理論とは数少なく表現しなければなりません。
電磁気はマクスウェルの4つの偏微分方程式にまとめられます。
力学はもっと簡単です。相対性理論だって1行にまとめられます。
私は理系です。だから、頭の中に、それが理想像としてあります。
『学び合い』は学校観、子ども観に帰結されます。この理論は、膨大な実証的なデータに基づいています。
そして、その学術データに基づく実践方法を、数千人が、数十年実践したノウハウの蓄積があります。それらは整理され本にしています。その本を読んだ人の成功と失敗を元に精選されています。
酔った勢いで書きます。
これがある事例があるでしょうか?
これがなければ、若い人は学べない。
追伸 理論がないと、属人的になるしかありません。つまり、誰が言った、誰がそういう授業をしたとか。最も成功した宗教は数学と自然科学だと思います。この2つは限りなく、非属人的です。それは全てを公開したからです。教育もできる限り公開し、言っている人(例えば私)を理論で縛らなくてはいけません。
追伸2 つまり、理論なきノウハウの羅列は、結局、役に立たないのです。読みものとしては面白くとも。
■ [お誘い]とうかつの会
本日、1月28日(土)14:00~に千葉県流山市立東小学校で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://toukatunokai.jimdo.com/
■ [お誘い]中信の会
2月18日に長野県塩尻市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/maya-1/20170127#p1