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2017-02-21

[]群馬の会 21:15 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

2月23日に高崎で『学び合い』の会があります。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No…/20170221/1487626811

[]アイディア 10:59 アイディア - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アイディア - 西川純のメモ アイディア - 西川純のメモ のブックマークコメント

私は学生の研究テーマを聞くとき短く語ることを求めます。そして、話しかけて30秒以内に、いいか、悪いか、を決めます。

長々と説明しなければならない研究はつまらない研究です。

例えば、以下を読めば自明だと思います。

「A酵素の効果の研究」

「A酵素の中性における効果の研究」

「A酵素の36度で中性における効果の研究」

私の指導教官は「一流の研究は、それが「ある」ということを証明することだ」と言っていました。

だから、短く語ればいいのです。

 

良い研究は、短い説明を聞いて、最初は「?」と思います。しかし、ちょっと説明を聞くと「なるほど」と納得する様なものです。

なぜ「?」が必要か?そりゃ、当たり前すぎるものは意味が無いからです。つぎにちょっとの説明を聞くと「なるほど」と納得するようなものである必要があるのは、長々と説明しなければならないものは実現不可能か、意味が無いからです。何故なら、聞き手はある程度の知識を持っている人なのですから。これは社会科学の場合は決定的です。ただし、それを実現する手立ては込み入っていると思います。だって、簡単だったら誰かがやっていますから。でも、それが大事で実現可能だと研究者が思えば、方法はいつか解決出来ますから。

 

ビル・ゲイツのロボットに課税すべきというアイディアはとてもいいアイディアだと思います。

http://gigazine.net/news/20170220-bill-gates-robot-tax/

[]大学院 09:19 大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院 - 西川純のメモ 大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

上越教育大学教職大学院を受ける最後の機会です。

http://www.juen.ac.jp/020ad_news/2016/2017-0217-1628-34.html

[]動画 06:28 動画 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 動画 - 西川純のメモ 動画 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今の授業の命脈は尽きていると思います。以下をご覧ください。このレベルの授業を子どもは見られるのです。それも、分からないところはストップして、何度でも聞き直すことが出来ます。

https://www.webtamajuku.com/

https://www.try-it.jp/

 授業中にこれらを見ればいい。もちろん多くの人は反対するでしょう。この動画ではダメなところはこれこれだと言うでしょう。でもね、そんなことどれだけしていますか?それも一人一人のレベルで考えてください。それによるメリットよりも、分からないところはストップして、何度でも聞き直せるメリットの方が遙かに大きい。

 『学び合い』の場合は、全く問題ありません。所詮ツールに過ぎません。教師の仕事は教科内容を教えることではありません。そんなことは子どもやネットでも出来ます。教師の仕事は集団を維持・発展させるために人の道を語ることです。

 上記のネット動画で学んだ子どもが、やがて親になるのですよ。第一に、今の親は携帯を使いこなしています。上記のネットを知れば・・・・。

追伸 全ての学校が用意できない機器を前提とするICT、全ての教師が使えこなせないICTがもてはやされています。そんなのは不要です。子どもがネットを自由に使えればいい。我々の学術調査によれば4人に1台のタブレットで十分ですが、クラスに一台のコンピュータで十分です。だって、『学び合い』だったら、コンピュータが最善のツールである場合と人だけ使えばいいのです。つまり、タイムシェアリング出来る。使うときは、複数の子どもが頭を寄せ合って使えばいい。何故なら、最善のツールは仲間ですから。この発想が現状のICTには欠けています。そして、仲間をつなぐにはコンピュータは不要です。喋ればいい。なんで、こんな簡単なことが分からないのか、私には分かりません。

追伸 ネットの授業で出来ないこと、それは、ネットの授業を見て勉強しようとする気持ちにさせること。教師にはその力は無い。そう思わせることが出来る子どもは既に勉強している。歴代の担任が出来なかったことが出来るとしたら、それは同級生の「一緒に勉強しよう」という言葉だと思います。教師だけが出来るのは、その言葉が生まれる集団を維持・発展させること。

[]理想の社会と教育6 06:10 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理想の社会と教育6

 教育内容について書きます。

 現在の学習指導要領は、関連する全ての教科の代表者が集まって、「これをいれるべきだ」の大合唱の中で決まります。たいていの場合は、前例踏襲です。だから、ちょっとした事項が省略したとたんに、関連学会はこの世の終わりのような反対をします。そのため、思いっきり詰め込んだ状態です。

 でも、本当に全ての子どもが学ぶべきことなのでしょうか?学んだらいい、ということは認めますが、学ぶべきだと他人の子どもに強いるレベルではないようです。

 一方、絶対に学ぶべきなのに、学んでいないかものすごく少ないのは、育児と介護だと思います。今後、AIが仕事を肩代わりしても、この部分は自分でやるべきことだと思います。もう一つは、異性とのつきあいです。どん引きされるかもしれませんが、適当な否認をしているならば性行為も容認されるべきだと思います。我が子を思い浮かべれば私もどん引きしますが、理屈的にはそうなるべきだと思うのです。そして、キャリア教育を重視しなければ。そうでなければ複線型の学校にはなりません。でも、ここに時間を注ぐならば、従来の教科学習を大幅に削らなければならない。

 具体的な方法は以下の通りです。第一に、現在の高校までに学ぶ学習内容を、30歳ぐらいの人にテストをして、通過率30%以下のものをカットするのです。また、現在の環境では不要なものはカットします。例えば、漢字の書き順や四則演算などです。それらはコンピュータがやりますから。

 おそらく上記の精選を行えば、現在、小学校から高校までに教えていることは小学校で終わります。(なお、理想の社会と教育5で書いたように、これは全て『学び合い』で学習することを前提としています)。

 小学校の中学年から育児と介護を学びます。そのため、小学校、中学校には基本的に保育園、幼稚園、介護施設と併設されるようにします。そして、異学年のチームによってサポートするのです。

 小学校低学年からキャリア教育をはじめます。そして、中学校ではキャリア教育が中心となります。週2日は地元の商店や企業、また、研究機関に出かけて仕事をします。これも異学年のチームで入ります。半年程度のローテーションで入る場所を変えます。

 高校になれば、進路別の高校に入学します。そして、週2日は特定の焦点や企業、または研究機関に出かけて仕事をします。(上越教育大学の教職大学院はこれをやっているのです。詳しくは「学び続ける教師のガイドブック」をお読みください)