■ [大事なこと]スタッフ
上越教育大学教職大学院の特徴はスタッフであると度々述べています。本学においては実務家教員、研究者教員という分類が意味がありません。実践と理論の両刀遣いの人でスタッフを固めました。
スタッフ一覧(http://www.juen.ac.jp/kj/staff/index.html)をご覧ください。実践センター教員、特任教授、特任准教授が実務家教員であることを考えれば実務家の層の厚さが分かると思います。専任スタッフの実務家教員はいずれも学術研究業績もしくは学術研究に裏打ちされた実践業績を持っています。逆に研究者教員(例えば私)は実務業績を持っています。
このスタッフを維持しているのが人事基準です(http://www.juen.ac.jp/kj/staff/pdf/senko-kijun.pdf)。
この人事基準は文部科学省の有識者会議で資料公開し、高く評価されました。
どこが高く評価されたかと言えば、実務家教員と研究者教員の垣根がなく、実務、実践、学術が等しく評価されています。これは大学の世界では画期的なことです。例えば、私の教授昇任の際の業績審査では、学術論文は評価されましたが、教師向け図書・雑誌は全く評価の対象とはなりませんでした。研究者がそれを正当に評価できないのです。逆に言えば、現場の方々は学術業績を正当に評価できません。だから、本教職大学院の人事基準が画期的なのです。
■ [大事なこと]戦犯
垂簾聴政(すいれんちょうせい)というものがあります。幼い皇帝になりかわって皇太后が政治をすることです。皇帝の玉座の後ろに御簾を垂らし、その中に座って政務を行ったことからついた名前です。
私はこの言葉を見ると、小中高校の児童会・生徒会を思い浮かべます。常に教師のチェックを受けねばなりません。そんな児童会・生徒会に何かを変えようと思っている児童・生徒がいたでしょうか?いないとおもいます。
さて、そのようなことを12年間教え込まれた若い人が政治に期待し、投票に行くでしょうか?
教師が投票することを教えるならば、自治を経験させねば無理だと思います。
追伸 おそらく多くの教師は「無理」と思うでしょう。それは有色人種は白人が導かなければならないと思った白人と同じように。百歩譲っても、どこまで任せたかを明確にした上で判断させればいいことです。自治と言って、アドだしじゃんけんでだめ出しすれば、やる気を失うのは当たり前です。ようは面倒だから事前にちゃんと考えないからです。
追伸2 ちなみに西川ゼミのルールは単純です。例外を明確に示した上でルールは3つだけです。(http://bit.ly/2niaq2J)
1) 問題状況を生じさせない。