■ [大事なこと]女房役
私は人の家内になったことはありませんが、家内役になったことはあります。だから、家内の気持ちは分かるような気がします。
私はボスに恵まれました。大学に勤めて根本先生、戸北先生にお仕えしました。特に、戸北先生とは長い。二十代の兄ちゃんの頃から教授になってからの四十、五十のときまでお仕えしました。私の関係者の方々に確認してください。私は根本先生、戸北先生の悪口を言ったことは一度もありません。そういう上司でした。
毎日、2時間ぐらい話しました。というか、私の一方的な愚痴です。それを聞いてくれました。そして、私には出来ない交渉ごとをやってくれました。
時の学長が戸北先生を副学長にしたいと願いました。最初に相談したのは戸北先生ではなく、私です。私に、戸北先生を副学長にしていいか?を聞いたのです。信じられます。が、それが自然な環境でした。私が色々な条件をつけてOKしてから、学長は戸北先生に連絡しました。
私は戸北先生の全てを把握し、どうすべきかを判断し、戸北先生に指示しました。まあ、えらそうな秘書みたいなものです。戸北先生は全幅の信頼を与えてくれました。副学長になってから戸北先生と連絡が取れないと、事務の人は私に電話をします。私は「戸北先生だったら、○○と判断する」と断言します。それを事務の人は受け取って処理します。あとで、戸北先生に確認することを私はしません。戸北先生から問い合わせがあったことはありません。