私は長らく戸北先生に仕えました。私はボスだと言うと、首をかしげていました。戸北先生にとって私は後輩なのでしょう(18歳年少の)。
その当時の私は戸北先生に命令口調でこうして下さいと言います。戸北先生は素直に従います。
戸北先生が副学長の時、どうしても決済を得なければならないとき、事務の方は私に電話をします。私は「それでいいです」と判断します。今考えればビックリしますが、事務の方が決済と判断するのです。それほどの関係だと認識しています。事務の方も最初は戸北先生に事後に確認を取りますが、だんだん確認しなくなります。
これって、理想の管理職と管下の職員の関係だと思いませんか?
これは西川ゼミでの私とゼミ生との関係と同じです。今は戸北先生の気持ちが分かります。信頼できれば、任せれば良いのです。任せれば、自分より高いパフォーマンスが高確率で期待できます。
私は一生涯で、上司の悪口を一言、半句も言ったことはありません。幸せな職業人生だと思います。
追伸 家内との関係を考えるとき、これは良い経験です。家内から色々言われても、結局、家内の言っていることは正しく、それに従った方が良いのです。そういう気持ちで、戸北先生は私を信じてくれたのでしょう。