■ [大事なこと]奥義
私のゼミに所属し、私から色々と議論した学生さんでも難しいことがあります。それは「一人も見捨てない」ということです。
『学び合い』は今の授業よりは桁2つ違います。少なくとも普通の教師だったら。だって、一人でやるより子どもたちとやる方がいいに決まっています。
が、『学び合い』は魔法ではありません。ちちんぷいぷい、えい、で解決するわけではありません。最後の2,3人は時間がかかります。最悪、最後の一人は、最後まで救えないかもしれません。心優しい実践者はそれを心に病みます。その気持ちを忘れないでください。しかし、その気持ちに囚われたら、身を危うくします。そして、結果として多くの子どもを救えなくなります。
では、どうするか?
我々教師がこだわるべきは「一人も見捨てない」ではないのです。それは子どもが考えることです。我々がこだわるべきは「一人も見捨てないことが得だと理解する子どもが2割以上いる集団作り」なのです。
目の前で奈落に落ちていく子どもを見るのは辛い。でも、そうなった原因は管理職としての自分が未熟だったからと自覚しましょう。そして、最悪、最後までその子どもが奈落に落ちることを見続けてください。そして、その後のその子の人生を想像してください。苦しいです。悲しいです。でも、「その子」にそのエネルギーを費やしても無駄です。どうすべきかと言えば、その気持ちを次の集団作りに費やすべきなのです。
■ [嬉しい]先輩
ホンマでっかに最初に出演したとき、横に座った牛窪恵さんがニコニコして挨拶してくれました。テンパって、どうしていいかわからない私に「次に、押したらいいですよ」と教えてくれました。久しぶりに先輩のありがたさを思い出しました。テレビを見ていたら、牛窪さんが映ったので書きたくなりました。
■ [大事なこと]社会科教師と教師
本日、複数のゼミ生から質問を受けました。色々ありましたが、最後に語ったことは同じです。「おまえが教える社会科が分からなくっても、子どもたちは幸せになれる。しかし、おまえの社会科の授業でどのように学ぶかは子どもの人生に関わる。その次元で考えれば、答えは自明だ。」と言いました。そして、「お前は社会科教師であるかもしれないが、教師ではない。子どもの幸せを考えられる教師になれ。」と言いました。私のゼミに1年以上いるゼミ生だと、これだけきつい指導をしても、応えられると確信できます。可愛いな~。
■ [大事なこと]学歴
学歴の経済学(https://amzn.to/3485KNR)で書きましたが、学歴は良い投資とは言いがたい。これからの中高はデュアルシステムによって資格と実務経験を与える学校にシフトした方が良い。大部分の中高は。一部のアカデミック大学に進学するための一部の高校を除いて。
教育の世界が気づかなくても社会はシフトしています。