西川ゼミに入ると、男女ともゼミ生には結婚しなさいとアドバイスします。もちろん、人の人生は様々です。でも、男女でなくても、永続的なパートナーを持つべきであると、堅く、堅く、確信しています。
若い頃の私は、「なんで結婚するのだろう?」と理解不能でした。結婚すれば自由が制限される、選択の幅が狭まる、利点が無いと思いました。
30歳で急性アルコール性肝障害で1ヶ月入院しました。しかたがありません、毎日1升5合かウイスキー1本半を飲んでいたのですから。そうでもしないと高校教師だったときの教え子に対する自責の念から逃れられなかった。
入院すると、周りの人たちがどんどん死ぬのです。それを感じ、はじめて自分の有限の寿命を感じました。一人では辛すぎます。ここに至って、結婚する意味を実感しました。永続的な人とのつながりによって安心を持てる。子をなせば、自分の死後につながる命を実感できる。
今では、30歳で入院したことを感謝しています。それがなかったら、40歳、50歳で気づいたろう。そして、手遅れだったろう。
今、どはまりしている「チェリまほ」でやっていること、冷静に分析すれば、そのほとんどは結婚30年の我々が普通にやっていることです。さすがに「胸キュン」はしませんが、日常です。
教え子諸君。
君らが配慮し、行動して、一番コストパフォーマンスが高いのは、上司でもなく、先輩でもなく、伴侶ですよ。未婚のみなさん、素晴らしい投資相手を見つけてください。見つけた人は長期分散投資をしてください。その投資が唯一、博打ではないのです。