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脱力

 私は上司に恵まれました。私の一生涯、直属の上司の悪口を一言、半句も言ったことはありません。

 その上司のおかげで、本学の最年少記録で教授に昇任することが出来ました。それからも上司の陰に隠れながら仕事をしました。その上司は「いい人」です。なんか問題があると頼る人が集まる人でした。

 私の上司が急死して、私が矢面に立たねばなりません。

 平成19年から教職大学院が立ち上がりました。その2年前から立ち上げを任されました。そこから私が一番大事にしているのは、関わる人を1分、1秒でも早く興趣にするには何をするかです。

 ある人がいます。いい人です。ただ、酒癖が悪い。その人を教授に昇任させるのは難しい。教職大学院にあわせて教授に昇任したいと思いました。事務は難色を示しました。その教授承認を文部科学省が指摘することを懸念したのです。ある事務官が「いいじゃないですか、そのうち教授になりますよ」と言われました。大人げないですが、頭の中で沸騰し「馬鹿野郎、俺は関わる仲間の人生を背負っているんだ。だったら、俺は、関わらない」と言って啖呵を切りました。事務の方はビックリしました。結局、大学管理職の上司が抑えてくれました。結局、その啖呵を言った事務官は今でも仲良しです。本気な人だって思って貰えたんでしょう。

 それ以来、二十年弱、私は不動のコース長です。そして、私の基本戦略は、できるだけ早く教授にするということです。そして、もし、私より教授にする人が生まれたら恩送りが出来たとおもえると思っていましました。

 本日、私の人事に関する私の仕事が終わったと思います。

 もの凄く、ホッとしました。