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呪縛

 大学進学に対して補助をすべきだという主張が多い。でも、それでいいかな、と思う。学校教育法83条には「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」とあります。皆さん考えてください。日本人の半数がそれにフィットしていますか?

 日本以上に大学進学率の高い国はありますが、日本と違う点があります。第一に、大学進学の年齢は18歳ではありません。中には平均30歳の国もあります。つまり、高校卒業後、実務経験を積み上げた人たちが、大学に進学するのです。第二は、その結果として、進学する大学の殆どが、日本で言えば専門学校なのです。つまり、学術ではなく、即戦力となる実務経験、資格のための大学なのです。

 が、日本は違います。結果として、大卒のかなりが非正規雇用になります。

 もしも、私が文部科学大臣だったら、以下の施策をします。

 厚労省の教育訓練給付金の学部版を新設します。つまり、現場で働いた人に対する奨学金制度です。

 業界に働きかけ、学歴ではなく、学習歴で採用するように促します。具体的には、採用において学歴を問わず、その代わりに資格と実務経験を重視するのです。例えば、東大工学部の学生が応募できないが、同い年の工業高校卒業生が応募出来る枠を設けるのです。

 トヨタのように自社向けの教育機関に対して、大幅な特例制度を設けます。

 ま、無理でしょうね。野人の遠吠えです。でも、早晩なるだろうと思います。大学進学者に対する一律の支援をしたら、国家予算は破綻します。