お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

真意

 

 12月23日に「私が直近で救いたいと思っている子どもは、成績中、中の上の子どもです。」と書きました。それを書いたときは、眠たかったので、それで終わりにしました。分かった人は分かるけど、分からない人も少なくないから補足します。

 成績中以下の人は大学に進学せず、就職します。もちろん、今の教育では必ずしも就職は幸せを保証しません。が、少なくとも大学に進学しない。つまり、4年間で500万円以上の投資、おそらく1000万円の投資はないことを意味します。学生支援機構というサラ金に金を借りずにいます。(すみません学生支援機構の個人のレベルの問題でないことは十分に分かっています)

 成績上の子どもは今の学歴モデルの中でも、とりあえずは大丈夫です。希望的観測ですが、奨学金の多くは返せるような人生を送れる「かも」しれません。でも、成績中の上、中の子どもの場合は危ういのです。

 今の有権者のニーズに応えなければならない政権は、大学に行きやすい補助を考えます。でも、それは血税を無駄にします。それに親が子どもたくさん育てたいという意欲を萎えさせます。(事実、私は子どもが一人で良かったと、つくづく思います)むしろ、大学に進学せず就職をする文化を育てるべきだと思います。十歩譲っても、大学進学率の高い諸外国と同様に、アカデミックの大学を厳選し、多くは専門学校を高度化した大学を増やすべきです。そのためには、22歳の一括採用ではなく、随時採用にし、そのときには学歴ではなく資格と実務経験を重視した採用があるべきです。

 私の頭の中にある未来像は、多くの方々の姿と違う。改良の積み上げによって改革が起こるとは私は思いません。だから、何度でも発信します。発信のたびに数人でも分かってくれる人が増えればいいと思います。その数人が、私の伝えられない数百の人に伝えてくれるから。

追申 この数年、講演会の後に成績中の上、中の高校の先生から聞かれます。その学校ではとりあえず大学進学を勧めることが「校是」となっているそうです。しかし、卒業生の幸せに伝わらないことを知っているので、私にどうすればいいのですか?と聞かれます。私は「就職サポートの出来る専門学校を紹介してください」と申しています。でもね、じゃあ、高校3年間は何だったのだろうと思います。

 広域通信制にも様々あります。効率から言って広域通信制の方が受験に有利です。でも、しょせん、いまの学歴モデルの中にいます。でも、高卒で就職することをサポートしている学校もあります。それこそが成績中の上、中の子どもたちの出口だと思います。