私は授業が好きです。わくわくします。授業前に部屋に行き、窓を開けたり、空調のスイッチを入れたりします。何度も、話の流れをシミュレーションをします。
しかし、最近、辛くなりました。
今から二十年前の研究成果を話の中心とするならば、面白くて、分かりやすい授業は出来ます。悉皆研修の講演はそうやっています。しかし、ゼミ生になるかもしれない学生相手に講演会と同じ語りは出来ません。イノベーター・アーリーアダプター対象の語りをします。そうすると圧倒的大多数のマジョリティ、ラガートがついてこれません。「理屈はそうでど、極論だよね」という至極妥当な判断が働きます。その中で、色々な方面で論理的に詰めるのですから、自分の考え方を変えたくない人にとっては苦痛ですね。
その姿が、私にとって苦痛です。
来年度以降は学部学生のゼミ生は受け入れられません。だから、不快な語りは無しにします。学部生相手の授業は来年度以降、年間4回です。その殆どは面白おかしい授業をします。