女性棋士が13歳で初タイトルを得たとのことです。目出度いことなのかもしれませんが、私は嫌な気持ちになりました。
若い、幼い人がタイトルをとれるのは、その人の才能だけで勝負できるということを意味します。つまり、経験や人脈で補えないことを意味します。ということは、自分の後輩に負けてしまう可能性が高いことを意味します。もちろん、天才ならば30年、40年、トップに居続けることは出来ます。逆に言えば、30年、40年のその人と重なる人は芽が出ない。
将棋界、囲碁界は、若い人を使い捨てにするのでしょう。ま、それがプロというものです。しかし、それを知らずに足を踏み込む人の不幸を思います。将棋界、囲碁界の年長者に生き血を吸われているのでしょう。
私はいまから二十年以上前に教授に昇任しました。それは本学の最年少記録です。これは今でも破られていません。しかし、今も生き残っています。それは年齢別の生き方があるからです。今、昔の私の論文を読むと、賢いな~っと思います。カミソリのようです。しかし、その後は生き方を変えていますし、論文のスタイルが変わります。そして、『学び合い』にシフトすれば、また変わります。そして、今も変わっています。そして、関わる人から助けてもらいました。
ですので、使い捨てされている子どもを思います。