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幸せ

 私は大学院に入ったときに、私の欲望を制限しました。
 私は13時間以上、研究に費やしました。毎日、分厚い専門書を数冊を読むことを自分に課しました。起きている時間の殆どは研究に費やしました。この生活パターンは高校教師に就職してから、そして大学に異動してからも同じです。
 おそらく、平均的な教科教育学の研究者の10倍以上の業績を上げました(https://jun24kawa.jimdofree.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/%EF%BC%92-%E6%A5%AD%E7%B8%BE/ )。理由は簡単です。元日を含めて毎日やったからです。
 私は小説を読むことは大好きでした。私はクラシック音楽が大好きでした。私は映画が大好きでした。でも、小説を読むことは封印しました。音楽は通勤の時間(片道15分間)は許しました。ただし、魂が奪われるブルックナーとバッハは避けました。映画は、講演のための移動時に許しました。
 基本的に、カント的生活の中で、毎日毎日、同じペースで生きました。ただし、家族との時間は大事にしていました。
 そんな生活をしているとき、尊敬する同僚が退職しました。その同僚は退職後は仕事をしないことを選びました。その方に「退職後は何するの?暇じゃない?」と失礼なことを言いました。その方は少しビックリして「やりたいこと、楽しみたいことがある」と断言しました。私はそんなもんかな、と思いました。
 2020年にたわいもないきっかけで封印を少し緩めました、いままで禁じていた小説・音楽も少し解禁しました。そして、私の感性は30年以上封印しても生きていました。
 例えば、「幼年期の終わり」を読んだとき、30年以上前に感じた感覚を持てました。時間をかけて、全身をかけてブルックナーやバッハを聴けば、トランス状態に近い状態になれます。
 退職後が30年でも、40年でも、100年でも、大丈夫です。
 自分の好きなことを自覚し、それをコントロール出来るようにすべきですね。
 ゼミ生から、受験勉強に集中出来ないという相談を受けると、「お前の優先スタイことを3つ選べ。ようは、それ以外は封印しなさい」と言います。私の場合は、結構前は第一優先は晩酌です。結婚後は家内との晩酌と家族との時間です。それ以外は研究に費やしました。いまは、封印を解き始め、幸せな日々を過ごしています。
す。