ゼミ生から、人付き合いが不得意ですと相談されることはあります。ま、西川ゼミだったらいいのですが、そうでない職場に不安を持っている人は少なくない。
書名が定かではないのですが、高校時代に読んだ本（かなり名著です）にありました。人の特質として最強は「愛嬌」だそうです。代表格は小泉元首相です。かなり、アウトなことをしても許されていました。しかし、この特質を持つ人は少ないし、後天的に獲得することは困難です。そのような一般の人が狙える次は「誠実」です。その事をゼミ生に語ると、「誠実は何ですか？」と聞かれました。私は「嘘はつかず、自分の出来ることを無理なくやりつづけること」と応えました。
私はAIやロボットが発達する社会において生き残る人のイメージがあります。その人は誠実な人です。もう少しわかりやすく書くと、「中長期の個人的情報に基づくサービス・製品」なのです。
具体的な事例を紹介しましょう。
私のコンピュータ関係、家電は上越のヤマダ電機法人営業部のMさんに任せています。彼との繋がりは10年以上です。様々なことを相談し、最適解を教えてもらいます。彼との間に値段交渉はありません。信じています。長年の付き合いですので、私が求める優先順位を知っています。それを踏まえて、的確なアドバイスをしてくれます。私が上越を離れることで一番不安なのはIさんとの繋がりが断たれることです。なにがなんでも、繋がりを維持しようと思っています。
もう一人います。私の家を建ててくれた桧家住宅のIさんです。この方も、私のバカな懸念にも丁寧に対応していただきました。おかげで家を建てることが出来ました。昨日、電話があり、上越から長岡に異動とのことです。単身赴任のようですが、ご自宅に近づくことなので、心より祝います。家内に異動のことを言ったら、直ぐに御礼にいこうと以心伝心。上越の好きなワインを持参し、ご挨拶に行きました。この方との繋がりは絶対に大事だと思います。
お二方も、打算があって行動する人ではありません。そんな短期の打算で計算したら。行動にブレがあります。だから安心するのです。
脱工業化社会においては、価格勝負ではなく、誠実勝負、そして、どれだけ長く付き合い、それによって顧客を理解することが勝負です。
追伸 もし、長岡地区で家を建てようという方がおられ、桧家住宅が候補の一つならば、連絡下さい。Iさんを紹介します。いい人ですよ。
