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老後設計

 私は『学び合い』が自然科学をベースにした社会科学であればいいと思っています。まあ、その比率は前者の方が大きいですが。意味不明ですよね。

 『学び合い』が広がり始めた頃から、『学び合い』の組織を作ることを提案されました。まあ、本部があって、都道府県支部があるようなイメージです。しかし、私は断固拒否しました。組織を作れば、組織を維持することが主目的になる。

 同様に、『学び合い』に関して、私の名前を冠することは断固拒否しました。個人の名前を冠すれば、個人に矮小化されますし、その人が亡くなれば衰退します。

 だから、最初から『学び合い』の会は「勝手連」なのです。私には何の権限もありません。少なくとも、私が存命である限り、組織化しようとしたら反対しますし、西川の名前を冠しようとすれば否定します。

 以上が自然科学をモデルにした私の見方です。

 自然科学と社会科学を比べると、前者の判定者は自然です。膨大な実証的データに裏打ちされた『学び合い』はぶっちぎりだと思っています。しかし、教育は社会科学です。社会科学の是非は、それを是とする人がどれほど多いかで決まります。最近は旗色が悪いですが、マルクス・レーニン主義は数十億の人を70年間牽引した希有なケースです。

 十年以上前から全国で『学び合い』の会が自然発生的に広がりました。嬉しかった。でも、残念なのが発表者の枕詞に「西川先生は違うと言われるかもしれませんが」という言葉が散見するのです。「俺がどう思うなんてどうでもいいのに」と思います。一方、『学び合い』の実証的データから言えば、悪い方向に行くことが明らかなことを肯定している意見もあります。でも、それに対して否定的なコメントはしたことはありません。自然が判定をしていますから。

 つまり、私は『学び合い』の理論を信じています。実証的データに基づくものを信じています。その上で、様々な人が様々にやれば良いのです。自然が判定を下します。

 私には夢があります。

 10年後、つまり、私がクソじじいになったころ、自宅の手近な『学び合い』の会に参加します。その頃は、私の顔は認識できないでしょう。20台の教師が私に『学び合い』を説明するのです。ニコニコと聞きます。おそらく、その会の主催者は私を認識するでしょう。でも、私は「しー」とその人に言います。

 こんな楽しい老後を過ごせる教育研究者がどれほどいるでしょうか?『学び合い』の会の主催者のみなさん。楽しみです。