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妄想

 風呂の中で、私のSNSのタイムラインに流れる情報をざっと思い返しました。私は「そんなことどうでもいいのに」、「何で大事なことが分からないのだろう」と思います。今起こっていることの中で、どれが未来に続くのかが分からないのだろうな、と思います。
 絶大な権力を持っていた井伊直弼が桜田門外で討たれたのは1860年です。それからたった8年後の1868年には江戸開城によって江戸幕府は終わります。圧倒的大多数の人には何が何だか分からなかったでしょうね。
 しかし1840年のアヘン戦争以降、日本が変わらなければならないと思うイノベーターはいました。佐久間象山、吉田松陰などが代表格でしょう。イノベーターにとってはそれからの20年間はイライラし続けたと思います。しかし徐々に広がり、桜田門外の変から数年で変曲点(キャズム)を越えてパンデミックが起こりました。
 風呂の中で、どんな状況になればマジョリティ寄りのアーリーアダプター、アーリーアダプター寄りのマジョリティが変化に気づくのだろうか?と考えました。つまり、変曲点に近づいた兆候です。
 おそらく、NHKのクローズアップ現代で取り上げられるのがわかりやすい兆候だと思います。変化のトレンドが不可逆だと思ったときに取り上げられるからです。
 番組の内容も想像できます。
 公立の小中学校、普通科高校の入学者が激減します。統廃合を進めているのですが、減少の速度に間に合いません。小中学校の統廃合によって物理的に通学できなくなり、それによって更に、通信制を併用したフリースクールに進学する子どもが増えます。おそらく、行政の最初の対応はスクールバスの増発によって対応しようとするでしょう。しかし、通学時間の長さや職員の働き方改革によって限界が来ます。結果として、2割程度の子どもの通学用に教育委員会はタクシー会社と契約すると思います。
 中規模都市では、不登校特例校を増設するでしょう。
 そんなことを放送すると思います。
 では、クローズアップ現代で取り上げた後の変化はどうなるでしょう。おそらく、学習指導要領の改訂時に、小学校、中学校においても、通信制を認め、通信制の例外規定が定められます。つまり、不登校特例校が一つのスタンダードになるのです。
 こんなことをすっと思い浮かんで、「ふっ」と笑いました。つくづく、バカなことを考えるな、と。
追伸 こんなことを考えている私にとって、腕時計によって心拍数を計測し子ども達の集中度を調べようとしているニュースがどのように見えるか。言わずもがなですね。
追伸2 もちろん大学教師として、やるべきことはやっています。しかし、どれが大事で、どれがどうでもいいかによって、仕事の軽重をつけることが出来ます。だから、苦労なく、高いパフォーマンスを上げ続けているのです。これは小中高の教師も同じだと思います。もちろん、我が身を守り、管理職と交渉出来るように、法は熟知しています。そのことが管理職も事務もよく分かっているので、嫌な思いせずに、思うとおりにやっています。