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ドライ

 最近、学生のある事案に関して、同僚から相談を受けました。開口一番に「大変な問題」というので聞きました。私はてきぱきと情報を聞き、我々の組織、その人を守るために何が必要であるかを語り、「どこが大変なの?」聞きました。その方は、学生のことを心配していました。私は、「それは自業自得」とバッサリと言い切りました。私が本質的にウエットであることを知っているその人は、意外な顔で「西川先生は意外にドライですね」というので、「教師の仕事は問題を起こさないような集団を創ること。その上で起こった問題は本人の自業自得」と言いました。そして、そのような問題が生じた原因を解説しました。

 結局、学生個人の問題だと考えれば、出口はありません。集団の問題と捉えるべきなのです。そして、同じ状況だったら西川ゼミだったら、どういう状況になるかを説明し、そのような状況だったら問題が生じる可能性はほぼ0になることを示しました。

 私は本質的にウエットで涙もろい。しかし、情に流されるとどうなるかを高校教師時代に嫌というほど経験しました。だから、理論的に理解し、行動するようにしています。そうしなければ、自分や自分の家族を守れない。

 もちろんウエットな気持ちがなければ、行動も改善もありません。しかし、それを律する理論が必要です。ウオームハート&クールブレインの両方が必要です。