私は63歳、もうすぐ64歳です。ゼミ生にはあと2万年生きるとほざいていますが、私の親世代を見てれば、あと20年がディフォルトで、その後はおまけと思っています。それ故、退職が楽しみです。20年を満たすだけのコンテンツがあります。そして、根幹は家内との時間があります。そして、それを成り立たせる金融資産があります。それを成り立たせるために、無理なくちゃんとやった。
過去を振り返ると笑います。
分かるわけないのに、カント、ヘーゲルを中学校ぐらいから読みました。全く分かりません。でも、読み切れば分かるのかも、という思いで読みました。でも分かりません。一方、ショーペンハウエルは比較的分かりました。だから、こそ、分からないと言うことが分かりました。中学校、高校、学部と12年間は、もの凄くいろいろなことを経験しました。結局、無駄でした。
でも、今思い出すと不思議です。1日80時間ないと成り立たせられないない日を過ごしたんだな、と思います。おそらく、効率的に生きたならば、東京大学に入学し、一流企業に採用され、それなりに出世したと思います。小学校高学年の知能指数検査、英語の偏差値27で筑波大学に入学したことから想定しています。
私の人生は壮大な(私にとって)無駄な時間の過ごし方をしました。しかし過去に戻って、やりなおしたいか、と問われれば否です。私の人生で、藻掻いて、積み上げた今を基本として、あと20年間は幸せに過ごしたいと思います。