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怒らない

 ゼミではゼミ生からのありとあらゆる質問に応えます。ほんとにありとあらゆることを質問されます。その中にも定番があります。新たに西川ゼミに入った学生さんからは、大体半年を過ぎた頃に聞かれる質問は、「西川先生は怒ったことはありますか?」という質問です。ゼミ生は私が怒っている姿を想像することは出来ないでしょう。彼らが見ている私は、中学校レベルの悪戯や下ネタでゲタゲタ笑っている私。平生も、基本、ニコニコしていますから。

 この質問を受けると以下のように応えます。

 

 人が感情的に怒るのは自分の利害に反するのが理由。「お前のために叱っている」は嘘です。本当にそうだったら感情的にならず、諭すようになります。だから感情的な怒りにならないようにするには、関わる人によって私の大事にしている利害が侵されないようにしているのです。実は私以外の教師も、普通やっていれば利害は侵されません。

 例えばゼミ生です。

 数多くの魅力的な同僚ではなく、私を選び、2年、3年を賭けてくれたのです。可愛いのは当たり前です。その子達が幸せになって欲しいと願います。私が出来ることは、有機的なゼミになるようことをすること。そして、卒業後も繋がれる外部の人との繋がりを持てるようにすることです。

 その上で生じることは、自業自得であると考えています。他人の人生に対して責任はありませんし、そもそも責任はとれるわけもありません。ゼミ生には「君らが教員採用試験で落ちても、西川ゼミでの学びがなくても、私の最も大事にしている幸せには、まったく、全く関係ない」と何度も言います。西川ゼミや私を知らない人にとって、無責任で冷たい発言だと思うかもしれません。しかし、西川ゼミでは、無責任であるとか、冷たいとかは思わないことを確信しています。ゼミでは教師の立ち位置はどのようなものであるべきかを何度も語っていますし、その根拠となる事実も説明しています。

 ということで、私は怒らないし、そのため「西川先生は怒ったことはありますか?」という質問を毎年受けます。