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教師のためのChatGPT入門

 教師に成り立ての時です。その頃も、新任の私ですら書かなければならない書類が、あとからあとから来ます。書き方が分からない私は途方に暮れました。そうしたら、私を可愛がってくれた教務主任の先生が「純ちゃん、去年、私が書いたものだから、それを写して良いよ。あ、日付は変えなよ」と言われました。そんなことでいいのか戸惑いましたが、ほぼ丸写しで書きました。ドキドキしながら教頭先生や事務に出すと受け取って貰えました。事務の方からは、「早く出してくれて助かるよ」とまで言われました。それに味を占めて、書かなければならない書類が来るたびに、先輩の先生に頼りました。そして、次の年には、前年度の私の書類を日付を変えて提出するようになりました。なんでこれが成り立つかと言えば、教師の書いている書類の殆どは、「あればいい」のです。法で定められている指導要録ですら、「あればいい」のです。まあ、万が一、百万が一、保護者からの開示請求があったときのことを考えて、否定的表現があるかどうかを教頭先生がチャックするぐらいです。最初は後ろめたいと思っていたのですが、しばらくすると、仕事の軽重をつけることが本当に大事なことに集中するために必要だと考えるようになりました。

 ゼミ生の単著「教師のためのChatGPT入門(https://amzn.to/44OkJuW)」が届きました。するすると読めるので1日で読みました。一つ一つの事に根拠を示し(これって教師用図書には殆ど無いですね)、実例が豊富である点は私の本の書き方と同じです。読み終わって分かったのは、教師が書かなければならない文章のほぼ全てはAIを利用すれば短時間に完成することが出来るということです。別の本に書きましたが、フィンランドの教師の時間と日本の教師の時間を比較すると、文書作成の時間が日本の教師は非常に大きく、それが時間外労働に繋がります。結果、本来の仕事がおろそかになってしまいます。

 とにもかくにも一読することを薦めます。予約が始まっています。