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冷血

 晩酌の結果、バカになっています。だから、書かない方が良いと思いつつ、書きます。ゼミ生以外には全く意味の無いことです。

 今から40年前に高校教師になって、教え子が可愛いことを知りました。憎たらしいやつもいましたが、私がその子が好きだと分かれば懐きます。怖いのは担任です。担任の子どもはもの凄く懐きます。子どもが学校に登校すると全速力に私に近づき抱っこします。そして、色々なことを一方的に話します。話し終われば、抱っこして、高い高いし、ベロベロなめました(男子生徒だけですよ)。ベロベロすると「きったねー」と言いますが、私の前の列の後ろに並ぶのです(つまり、もう一回やって欲しいのです)。そういう子ども達の特殊事情を知れば、自分の出来ることをするのは教師の職責だと思います。でも、なによりも私が可愛がると喜ぶ子どもを見れば、私が幸せになります。

 が、結局、子どもを救えなかった。いや、積極的に奈落に突き落とした。普通の教師の考える「いい教師の罪」を今は分かります。

 だから、それから40年間、子ども達との距離感を図りました。

 独身だったときは、ゼミ生とだけは飲み屋で徹底的に呑みまくりました。だって、30人ではなく、数人ですから。

 結婚してからゼミ生が増えました。月一回、学部ゼミ生を家に呼びました。家内と一緒に呑みました。が、家内には負担は半端ない。

 家内が妊娠してから、上記はしなくなりました。が、ゼミ生とは徹底的に呑みました。その当時、我が研究室にはビールジョッキが一杯ありました。そこに日本酒を飲んでいたのです。バカですね。

 やがて、学生さんとの飲み会で私は呑まなくなりました。大事なのはゼミ生達が呑めば良い。ゼミの飲み会のとき、私に近づくゼミ生には「近づくな、俺じゃなくてみんなと呑め。しっし、しっし」と言います。これで問題ありません。

 ほどよい距離感があります。ベタベタでもなく、拒否感でも無く。

 が、今は拒否感を出さねばならない状況なのです。つらい。

 可愛いけど、絶対に封印する。それが、その子、ゼミ生集団にいいことは分かっているのです。

 あ~、退職が待ち遠しい。