お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2004-08-18

[]メダリスト 14:11 メダリスト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - メダリスト - 西川純のメモ メダリスト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師は一生涯に数多くの人と個人的につきあうことが出来る職業です。しかし、私は今までに44人の現職教師を大学院でゼミ生として受け入れていますが、今まで、教え子の中にオリンピックのメダリストいる人は一人もいませんでした。教え子の中にオリンピックのメダリストがいるということは、どれぐらい希なのでしょうか?簡単に計算してみました。

 戦前から続く長い日本のオリンピック参加史の中で獲得した金メダルを得た競技は百ちょっとしかありません。団体種目は一つの競技で何個もとれます。それらを勘案しても、普通、一回のオリンピックで生まれるメダリストは20~30人ぐらいでしょう。まあ、多めに40人としましょう。オリンピックは4年に1度ですので、年平均10人のメダリストが生まれる勘定になります。

 東大は毎年3000人を卒業させます。つまり、メダリストは東大生の300倍も希なケースなんです。教師生活を長くやれば、東大生の教え子が何人かはいるでしょう。でも、東大生の教え子が300人いるなんているということは、ラサールや灘の教師でなければあり得ないでしょうね。こう考えると教え子の中にメダリストがいる教師が希であることが分かります。

 今回のオリンピックで、私の知人の中から、教え子の中にメダリストがいる教師が生まれました。家内です。背泳ぎで銅メダルを獲得した森田選手は、家内が仙台で幼稚園教師をしていたときに教えた子でした。家内によれば、顔は幼稚園の時と同じだということです。ビックリ・・・。羨ましいな~

[]駄作 14:11 駄作 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 駄作 - 西川純のメモ 駄作 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テレビで聞いたことです。NHKの相撲中継で、勝ち力士にインタビューをすると、対戦後で息があがってなかなかインタビューになりません。その荒い息だけを録音したそうです。そうすると、成人映画と同じだったそうです。成人映画の場合は、ストーリーもへったくれもなく、とにかく濡れ場(綺麗な言葉ですね)ばかりの連続です。

 最近、ロードオブザリングの完結編を見ました。3部作をみて、マトリックスと同じ印象を得ました。一言で言えば、第1作はよかったが、全体的には駄作です。両方とも、2作目、3作目は戦闘シーンばかりで、物語のディテールが語られません。ロードオブザリングにせよ、マトリックスにせよ、全く異なる世界を描いています。第一作では、その世界の成り立ちや、その世界における異常な「お約束」が語られます。そして、それでいて、そのような世界が成り立つかもしれない、というようなリアルさがあります。ところが、二つとも二作目以降では、そのようなディテールが語られることはなく、特殊効果をふんだんに出した戦闘シーンが意味もなく続きます。ロードオブザリングなどは200分です。戦闘シーンがあまりにも長いので、途中から早回しにしてしまいました。特殊効果をだせば、客は喜ぶとでも思うのでしょうか?馬鹿馬鹿しい映画です。(まあ、映像は綺麗ですので、見る価値はある程度あると思いますが・・)

 一方、ハリーポッターのアズカバンの囚人は面白かった。少なくとも、ロードオブザリングやマトリックスより面白かった。主人公の心の中が描かれていたり、また、次作に続く謎がちりばめられていたり。そして、その上で映像が綺麗だった。でも、凄く感動した、というレベルではなく、面白かった、というレベルです。Kさんから「半落ち」がよかったと聞いています。今度、レンタル屋で借りてみることにします。