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カリスマ教師

 テレビを見ていると、いわゆるカリスマ教師の授業風景が流れています。一般人が、「いいな~」と思うのは普通です。でも、教師も憧れる人はいます。いわゆるカリスマ教師の模擬授業に高額の参加費で参加する人もいます。

 すみません。「バカか?」と思います。それはネット上の「痩せます」というニュースに反応し、購入する人と同じです。一寸考えれば分かります。そんなので痩せられれば、みんな痩せています。同じくです。そんなのでカリスマ教師レベルになれるならば、カリスマ教師なんてありえません。カリスマ教師がカリスマ教師たる所以は希少だからです。

 自分で言うのは偉そうですが、一斉指導はかなり上手い。大学で本気にやれば、授業の最後に拍手を貰えます。ザッツエンターテインメントの授業です。だから、ゼミ生の中には、あの授業をしたいと思う人見ます。でも、そう思う前に、あれはエンターテイメントだと言います。そして、これを体得するためのテクニックがあるけど、本質的には私と同じ状態にならなければ学べない。つまり、暴走族だらけの子どもを前にしないと。お笑い芸人が述べる学びの場は、ストリップ小屋の前説だと言われています。つまり誰も聞く気が無い状態にならねば。でも、教え子に経験させたくない。何故なら、その状態で生き残れるのは希だから。私が生き残れたのは、その状態で生き残れた多くの先輩教師に可愛がられたから。教え子がその幸運を得られるとは思えない。

 私は子どもを一人も見捨てたくないけど、教師も一人も見捨てたくない。一人の教師が全員が分かる授業、全員が面白い授業なんて不可能。でも、子ども同士が関わることによって、全員が分かる授業、全員が面白い授業は実現可能です。

 ネット上の痩せる方法と違って、私の提案しているのは、意外な方法なのです。それが信じられるためには、教師の仕事は今日の授業でみんなが分かる、みんなが楽しいという呪縛を解消しないと。