■ [親ばか]特大の靴下
自宅に帰ると大きな袋を持った息子が玄関に迎えに来てくれました。
息子は「プラレール運転手」というおもちゃがほしくてたまりません。そのため、それが入る靴下が無いことを心配してます。家内に、お~きな靴下作って、と何度もお願いします。私は家内に、手近な手提げ袋に靴下の絵を描いたらいいよ、と提案しました。しかし、家内はちゃんと作ってあげました。巨大な靴下を持って息子はご機嫌です。
家内に「入るの?」と確認しましたが、購入済みの「プラレール運転手」入ることを確認済みだそうです。
■ [懺悔]何故しないの?
本日は、2年生の最初のゼミです。内容は、西川研究室の本を読んで、分からないことをメンバーで議論し、それでも分からないことがあった場合、私が応えます。そのことを通して、今までの我々の蓄積を理解し、今までの我々を越えて欲しいと願っています。
ゼミの殆どの時間は私はいません。別の仕事で不在であったり、隣の部屋で4年生と馬鹿話をしていました。私がしたのは、1時間半のゼミの間で30分程度です。その時間に、本日議論の対象となった本(「なぜ理科は難しいと言われるのか?」)の中で分かりづらい記憶の部分(ダブルコード仮説)の説明に10分程度と、西川研究室が目指していることと大事にしていることをお説教(20分程度)しました。
当日は、本の半分を読み、議論していました。その際、「その本を読むのにどれだけ時間をかかった?」と聞きました。そうするとだいたい4時間程度です。その本は全部で3時間程度で読みあがると思います。でも本の半分で4時間かけた(つまり1冊で8時間)ということは、読み流すのではなく精読したということです。そこで、以下のように語りました。
『半分を読むのに4時間、それを議論するのに1時間、つまり5時間かかったよね。ということは、全部で10時間で理解できるということになるよ。この本を講義で扱うとしたら半期15回で扱うよ。とい うことは1時間半×15回となると20時間強かかることになる。それも、今君たちが理解しているレベルまで達する学生さんは限られている。講義調で進めるより半分以下の時間で、講義調で進めるより効果が上がる。これが我々が主張している学習者が主体的になった授業の効果だよ。』
ゼミのみんなが納得したようです。そこで、「なぜ、そんな効果的なことを普通の講義で私がしないかわかる?」と質問しました。色々な意見を2年生が言いました。しかし、正解はありません。そこで、以下のように語りました。
『教師の能力は、一般的にうまく教える能力だと思われている。しかし、本当は、学習者にやる気にさせるかが本当の能力だよ。今君たちが、今しているような学習をしているかといえば、それを必要として、それが意味あることがよく分かっているからだよ。それさえ分からせることが出来れば、今君たちがやっている学習が成立するんだ。なぜ、そのような学習がしないかといえば、大学の講義のように1週間に1回程度でそれが成立するにはとても時間がかかると思うからだよ。つまり、自分の能力を信じ切れないからだよ。』と語りました。無力な教師です。